以前はエリートだった俺が何者かにハメられ、社内ニートになった。新卒の指導係になったのだが、後輩ちゃんがポンコツすぎて辛い……。
黒猫(ながしょー)
第1話 エリートからの転落
それは突然の出来事だった……。
「いや、ちょっと待ってくださいよ部長! 俺はその案件に一度も関わったことないんですよ!? なのに、なぜ俺のミスになっているんですか!」
今から約一年半前。俺は本社第一ビルにある営業部に所属していた。
新卒入社して以来、成績は常にトップクラスでありながら、周りからは次世代のエースとして、信頼を寄せていた。その最中での重大なミスだった。
「そう言われてもねぇ。資料には君の名前が記載されていたんだよ? 客観的に見ても東阪くん。君がミスをしたとしか思えないんだよねぇ」
「ですが部長! 俺は本当に少したりとも関わったことがないんですよ? 先方にも確認してみてくださいよ!」
「確認はしたさぁ。ただ、今回の件に関して面識があろうがなかろうが直接的な因果関係があるとは言えないだろう」
「じ、じゃあ、誰かが俺を
身に覚えのない現実に対して、俺は抗うことすらできなかった。
誰が一体、どうして俺を嵌めたのか。部署内での人間関係も良好だったというのに知らずうちに恨みでも買っていたのか…。
「仮に何者かが東阪くんを嵌めようとしているとして、一体誰がいるのかねぇ? 確証があるのならともかく、証拠もないのに同僚を疑うような言動を取っちゃいけないよぉ? 今後の君の信用問題にもつながりかねないからねぇ」
「ほ、本当に、俺は何も……」
「この件は、上層部にも報告する。処分は追って連絡するよぉ」
そして、俺はこの日を境に何もかもを失ってしまった。
自分自身のキャリアはもちろんのこと、当時付き合っていた彼女からも振られ、人生めちゃくちゃになってしまった。
この時の絶望感は今でも忘れない……いいや、忘れられるはずがない――。
【あとがき】
最近は漫画動画のシナリオばかり書いてたから小説の書き方まるまる忘れてて少し大変だった……。
ブクマ数1万人目指してますので作品フォローや★など貰えると、執筆の力になりますのでよろしくお願い致します!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます