第32話 体温に寄せる体温

「早く…茂さんを止めないと!?」


「分かって…けど!!」



 塔の頂から無事に着地は出来たが、もう茂が王都の門に辿り着いてしまいそうなのに、二人の足はもつれた。


死を覚悟し飛び下りたのだ。

どうしたって体が萎縮し固まってしまっていた。



「マジ…ちょ…待っ」 ゴンッ!!


「大丈夫ヤマト!?」


「いいってえ💢!?

ああもうなんなんだよこの無駄なオブジェ💢!?」



 二人は何度も石林にぶつかったり転んだりしながらも、どうにか進んだ。






ザ…!



 王都の門番二名は、見慣れない制服を纏った大きな男に思わず帯刀する剣に手をかけた。


上背だけでもとんでもないのに、筋骨粒々な上制帽から覗く瞳は鋭く、まるでゴミを見るような目で見られているようだ。※門番の体感


 茂は門番二人に目を細め、シンプルに要望を伝えた。



「開けろ。」



 門番はヒッ!?…と思わず逃げ出そうとした本能に堪え、茂に所属を訊ねた。


 茂の纏う制服は現在誰も使用していない。

そもそも『王族警護の親衛隊』なので、王が不在の今、親衛隊などそもそも存在しないのだ。

故に若めの門番二人には、見慣れない制服を纏う茂は違法に制服を着用した不審者に映るのだ。



「そ…その制服はなんだ貴様!?」


(お願いだから帰って!?)


「…見慣れない制服ですね。

先ずは所属と役職、そしておな"… …お名前を。」


(顔こ………っわ!?)



 茂は二人の反応に『やはりか』と微かに鼻でため息をついた。

彼が現役だった頃を知る年上の者でないと話にならないと。



(……面倒だな。押し通るか?)


「やっ役職…と!、お名前を!!」


「………」



 茂は二人から目線を外した。

二人は『え?』…とゾッとした。


茂は二人の奥。……門を見ていたのだ。



ドガアンッ!!!



 直後、爆音にも感じる音と風を門番は感じた。

門番二人の間を掻い潜り、茂が門を蹴り開けたのだ。

門番は唖然と、自分達の間にある長い脚、そしてしっかりと鉄で止められた筈の門が、開き、斜めにグラグラと揺れているのを見つめた。



「なっ…何をする貴様ッ!?」


「……」



スタスタ!



 制止に耳を貸さず勝手に門を潜った茂に、門番はいよいよ焦り剣を抜いた。


だが茂は二人の剣を、まるで子供を扱うように難なくいなし…



ガチャン… カランカラン!



 遠くへと放ってしまった。



「ま…待て貴様ッ!!」


「……鍛練が足りんな。」


「貴様に何を言われる筋合いも無い!!」



 その時騒ぎを聞き付けた門番の上司が駆け付けた。

 やっと現れた懐かしい顔に、茂は軽く鼻でため息を溢した。



「何の騒ぎだ!?」


「そ…それが!、この男が」


「!! …あ!貴方は!?」



 上司の男は茂を確認するなり目を本当に大きく開け、バシバシーン!と門番二人の頭を叩いた。

門番二人は『なんで俺らが叩かれる!?』と、本当に意味が分からず困惑したが、上司の男は慌てながら茂に対し踵を合わせ、胸に手を当てた。



「お久しぶりに御座います!」


「……ああ。」


「…今まで、…何処に。 ……いえ!

ご無事で何よりでありました!!」



 上司の男は感無量な表情で茂に敬意を現すと、門番二人にクルリと向き直り、厳しい顔で非礼を詫びるように急かした。

だが納得のいかない二人は、不満を露に抗議した。



「な!?、何故ですか!!」


「この男は王都の門を壊し!、挙げ句の果てには侵入を図ったんですよ!?」



ゴヅン!!



 また門番は頭を殴られた。

上司の男は顔を青くしながら、茂を指し示した。



「彼は王族近衛兵。王族警護親衛隊、隊長!

ゲイル・コランダム様だ!!」


「…ハ!?」 「お…王族警護親衛隊!?」


「そして大崩壊が起きるまでこの国の統治を王より仰せつかっていた、前任の政府長官だッ!!!」



 門番二人は顔を青くし、直ぐにバッと頭を下げた。

その勢いで制帽が地面に落ちた。


茂は二人の頭をじっと見つめると、制帽を拾い二人の頭に乗せた。



「……いかにも。」


「か…数々の非礼…っ、お許し下さい!!」


「………」



茂は遠くを見つめ、『忘れて良い』…と小さく吐き捨てた。



「……え?」



 門番二人が小さく疑問の声を漏らす中、茂は執行議会を見上げた。


懐かしすぎる建物だった。

綺麗な白いレンガ調の石で出来た外壁。

王都の中でも一際目立ち、畏怖堂々たる存在感を放つ…四階建ての、元職場であり…家。



「…………」



 だが彼はかつての妻と娘を見なかった。


彼の鋭い瞳が見つめるのは、ただ一人。



「……ジルは何処だ。」


「ジル様でしたら、ギルト長官が保護し今は執務室の方かと!」


「…イルは。」


「イル様は…、何があったのか。

動揺が激しいらしく、落ち着くまでは牢にと。」


「…そうか。」



 執行議会へと歩きだした茂の背に、男は慌てて声をかけた。



「ですがゲイル様、ギルト長官は今出ております。」


「!」


「なんでも、行方不明でありましたオルカ王の所在について重大な情報を入手したと。

…ゲイル様もお戻りになられましたし!

やっと硝国が本当に再建する日が来たのですね!」


「………」




…彼らからすれば、そうも感じるだろう。

かつてこの国を支えていた主柱全てが集結しつつあるのだから。


彼らはやはり、何も知らないのだ。

何故大崩壊が起きたのか。

何故我々が15年に及び不在であったのか。




『真実を知るのは、ギルトのみ。』



……カツン!



 茂は多くは語らず、前に進んだ。









「茂…さ……!」



 遠くに僅かに見えた茂にオルカは必死に名を呼んだが、彼は王都の中に消えてしまった。


石林の中でヤマトも茂が中に入るのを見てしまった。

 その僅かに見えた姿がまるで見納めのように感じて…、ヤマトはギリッと歯を食い縛った。



「俺を浮かせろオルカッ!!」


「え!?」


「俺をっ、中に入れ」



ブワッ!!



 言い終える前に体は高く高く浮いた。

それはもう、…王都の壁の遥か上空まで。



「ハアアアアア!?」



 余りに高く飛ばされ、ヤマトは思わず声を上げた。

だが、『あいつコントロール悪すぎ💢!?』と見下ろした光景に、…ヤマトはオルカが何に驚き『え!?』と声を上げたのかを知った。








「……………」


「………」



 その男は大きくした目でオルカをじっと見詰めていた。

オルカも目を大きくし、虹色の髪のままじっと男と目を合わせた。



「……まさか、……オルカ…様…?」


「っ…」


「…そんな。……まさか、…何故。

何故こんな林の中に。」



 ギルトはグッと何かに堪えるように口を縛り、その場に片膝を突き胸に手を当てた。



「…大きくなられましたね。」


「………」


「私はギルト。ギルト・フローライト。

貴方方王族を警護する為の存在、親衛隊の一柱であった者です。

…貴方様をずっと探しておりました。」


「…っ、」



『そして、僕の母さんを殺した人だろ。』

…その言葉は飲み込んだ。

必死に飲み込みすぎて、本当に喉が痛くなった。


 何も返さず拳と口をギュッと握るオルカの顔に、ギルトは目線を横に逃がし、眉を寄せ苦笑した。



「……ジル姉さんに、…ですか?」


「…!」


「それとも、…イル?

それともゲイル兄さん…?」


「………」 (…『ゲイル兄さん』?)


「貴方は、…全てを御存知なのでしょう?」


「!」



 ギルトの切なく苦笑した顔、合わせられた瞳に…オルカは戸惑った。

彼の今の言葉は、自分の罪を隠す人間の言葉ではない。

顔も声も、真っ直ぐに見つめてくる紫の瞳も、とてもじゃないが嘘吐きのものとは思えなかった。


だが、信用など出来る筈はない。



「……っ、…」



 …だが、ここで敵対行動をしたところで利もない。

『だったら』とオルカは思考した。

意識はヤマトを王都内にゆっくりと下ろす事に集中していたが、どうにかジルとイルと茂を解放するように説得なり取引をしようと。


 ギルトはただ静かに王の言葉を待っていた。



「……っ、…ギ…ギルト長官。」


「どうぞギルトと呼び捨てに。

貴方はこの国の王となるべきお方なのです。」


「………ギ……ギルト …さん。」


「はい、陛下。」



小さな王を見守るような微笑みだった。

自分の親の首を跳ねた人物だと分かっているのに…

彼から信頼や敬愛が真摯に伝わってきて、彼を無条件に信用したくなった。



(…駄目だ。目的を見失うな。

…とにかく、とにかく三人の安全を確保しないと。)


「……何故、ジルさんとシスターを。」


「……」


「二人を解放して下さい。」


「……」


「あっ…貴方は何がしたいんですか!

…どうして二人を捕らえたんですか!

どうしてアングラの皆を!!」


「………」


「彼らを皆!、解放して下さい!!」



 必死に、だが力強く放たれた言葉にギルトは暫しじっと向き合うと、ふと目を逸らし立ち上がった。



「……歩きませんか。」


「ふ…二人を」


「私が二人を捕らえた理由。」


「…!」


「それは、……二人が聞く耳を持たぬからです。」



『は?』とオルカは眉を寄せた。

ギルトはまた暫し何処かをじっと見つめ、『とにかく参りましょう?』と微笑んだ。


 そして二人は王都の門へと歩きだした。


 ヤマトはゆっくり安全に王都内に下ろされ、ギルトと対面してしまったオルカを案じつつも、『マスターならきっとなんとかしてくれる』…と、王都の最奥にある一番大きな白い建物を目指した。





 オルカの心臓は荒れた。


一歩踏み入った王都の、その美しさ。

…そしてハッキリと見えた遠く高くに見える、自分が生まれた王宮に。



「…っ、」


「…オルカ王。この国はギリギリの均衡の上にいます。」



 そんなオルカの胸中を察しているのかいないのか、ギルトは話しだした。


誰もが彼を見るなり敬意を払い胸に手を当てていた。



「…先日の塩辛い水。…あれが物語るのは崩壊。

この世界の現状は回復しきっていない。

…ギリギリの均衡…と申しましたが、正確には壊れかけの城と言う方が正しいでしょう。

…ゆっくりと、ですが着実に壊れているのです。

この、硝国カファロベアロは。」


「……」


「私は崩壊を食い止めたいのです。

その為には、貴方に玉座に座して頂くしかない。」


「!」


「だから私は貴方を探し続けた。」


「ツ! …都合が良すぎませんか!?」



 思わずオルカは声を張ってしまった。

ギルトの言い分が余りに自分勝手に感じて堪えきれなかったのだ。

『お前が母さんを殺したから大崩壊は起きたんじゃないか』…と。


ギルトは周りの『なんだ?』という目線をいなすように微笑み、「…貴方もですか。」と苦笑した。



「貴方も、最後まで聞いてはくれないのですね。」


「!」


「二人を捕らえるという形になってしまったのも。

…大崩壊も、……理由があるのです。

…それをちゃんと説明したくとも、姉さんもイルも、『そんなのは関係ない』『お前は大罪人だ』と。」


「…!」


「だから取りあえず落ち着いて貰う為に、隔離させて頂いたのです。」


「………」



 またグラッとオルカの心は揺れた。

『確かに何の理由も聞いていない』と。

それにジルとイルの性格をよく知っている分、『落ち着かせるために一時閉じ込めなければならない』というのは、納得出来る気がした。


 ギルトは、自分の一歩後ろで悩ましい顔をするオルカをチラッと忍び見て、また苦笑しながら口を開いた。



「落ち着かないものですね?」


「…?」


「私は本来、貴方の前には出ぬ者なのです。」


「…?  …!」


「…落ち着きません。…とても。」


「………」


「……不思議ですね?」


「…何がですか。」


「14の誕生日を過ぎたというのに、…貴方の容姿はきっと…お変わりでないのかな?…と。」


「!」 (僕の謎シリーズのやつだ💧)


「…ですが、先程は髪が虹色に。

ということはやはり、リンクはしている。

……のですよね?」


「……まあ。…今さっき初めてやりましたけど。」


「!」



 ギルトは『え?』と思わず歩みを止めオルカと目を合わせた。

オルカもピタッと止まり、綺麗なつり目の紫の瞳と目を合わせた。



(フローライトというより、…アメジストみたい。

…って、それって何の事だっけ??)


「…初めてリンクしたのに、……余裕ですね。」


「何の事ですか?」


「リンクとは大概、慣れるまでは相当体力を消費するものだと窺っております。

故に慣れるまでは、我々親衛隊がお側で控えさせて頂く決まりなのです。」


「……」 (知らなかった💧)


「……やはり貴方は、特別…なのか?」


「…分かりません。」


「……まさか。……貴方まで。」


「…?」



 突然ギルトの雰囲気が変わった。

『美しくどこか繊細な雰囲気』は、一瞬で『煮えたぎるマグマのような雰囲気』に一変した。


思わずオルカは怯み、一歩下がった。

『今殺されてもおかしくない』…と。

そう感じてしまう程の異様な気迫が漂ったのだ。


だがすぐにギルトはフルフルと首を振った。



「……いや。…それは無い…か。」


「…………」


「…オルカ様、法石を確認させて頂いても?」


「何故ですか。」


「念のためで御座います。

とても不敬ではあるのですが、なんせ貴方様がここを去られてもう15年。

…先の輝く髪にリンクという言葉への理解は、貴方様をオルカ王本人足らしめるものでは御座いましたが、…法石こそが王たる者の最大の証。

……私には、それを確認する義務があるのです。」


「………」



『確かにそうだ』とオルカは思った。

…だが、渡すのはにはかなりの抵抗が。

いつの間にか異様な雰囲気は消失していたが、それが逆に気味悪くも感じるし…



「……分かりました見せます。」



 だが、これこそが交渉のチャンスなのではとオルカは思った。



「ありがとう御座います。」


「ですが条件が。」


「!」


「二人を。…アングラの皆を解放して下さい。」


「……」


「解放してくれるなら、……見せます。」



 キッとしっかりと合わせられた瞳に、ギルトはキョトンとして苦笑いし、また片膝を突いた。



「何を仰るのかと思ったら。」


「………」


「そんなの、…命令して下されば良いのですよ。」


「!!」




……あれ? …やっぱり…この人は……




「私は貴方様が、あのオルカ様であると確信しています。…法石の確認など、所詮は義務という形。

貴方様のお言葉ならば、私はそれに従います。」




…この人は、……悪人じゃない。




 歪みの無い温かな瞳の温度。

心底自分を敬愛する声。

目の前のギルトという存在に、オルカの敵意は消失した。


だからこそ、…もう何がなんだか分からなかった。



「……」


「…アングラの者達はすぐに解放致します。

そもそも彼らを捕らえたのは、貴方様の存在を秘匿した疑いがあったからです。

先にも申しましたが、私は貴方をずっと探しておりました。故に情報源として、拘束するしかなかったのです。

しかし貴方はお戻りになられました。

そして貴方が彼らを気遣うということは、彼らは貴方に無体を働かなかったという事になる。

…でしたらもう、彼らを拘束し続ける理由はありません。」



『ですが…』とギルトはオルカの手を取った。

オルカはその手の体温に、もう言葉が出なかった。



「ジル姉さんとイルに関しては、もう少しお待ち下さい。」


「…なぜ…ですか?」


「話を聞いて貰う為です。」


「…それ、…は、……」


「ええ。……私が15年前に犯した大罪。」


「……」


「その理由をしっかりと聞いてほしいのです。

…オルカ様?、勿論貴方にもです。」


「!」


「…いや。貴方にこそ一番聞いて頂きたい。

……その後ならば私は、死刑でもなんでも受け入れます。」


「!!」


「ジル、イルに関しても…自由です。

私の話を聞いても尚、私が許せないのなら…

私を殺したいと望むのならば。

私は決闘を受け入れる所存です。

…二人が出ていきたいと望むのならば、止めは致しません。」


「…………」


「…それで、宜しいですか…?」



 両手を包む手は…震えていた。

微かにだが、…確かに。


 オルカは目をギュッと瞑り、『どうして気が付けなかったんだろう』…と口を縛った。


『マスターとシスター、そしてジルさんと兄弟のように育ったこの人が、殺人を…、しかも自分が生まれた時から尽くしてきた王家の者を殺すのだ。

何か余程の並々ならぬ事情がなければ、そんな事出来やしないだろう』…と。


 オルカは微かに首を振りながらギルトの手から手を抜き、逆にギルトの手に自分の手を重ねた。

ギルトは包まれた手にハッと目を大きくし、パッとオルカと目を合わせたが…、途端に込み上げてきたものに堪えきれず、上ずった。


オルカは優しく、諭すように笑っていたのだ。



「オル…カ…様!」


「……理由が…あるんですよね…?」


「っ、~~…!」


「…はい。…ちゃんと聞きたいです。

…許すも許さないも。…やっぱり、ちゃんと話を聞いてからでないと。………

…だって僕は、ギルトさんを知らないから。

それなのに決めつけたりしたら、…ダメです。

僕だったらきっと、…決めつけられたら悲しい。」


「つ…!!」



 目の前でボロボロと涙を落としたギルトに、オルカは複雑な愛情を抱いた。


きっと彼はひどく孤独だったんだろう。

きっと誰にも真実を打ち明けられず、ずっと苦しんでいたのだろう。


そんな事を、ぼんやりと考えてしまった。



「も…!、申し訳御座いません…こんな!」


「……いえ。……大丈夫です。」


「申し訳…っ、ありま」


「いいんですギルトさん。…もう大丈夫です。」





キィィ…



『所詮全ては幻なのに

未完成なワタシの破壊は世界への大罪である』



『呪われなさい蛍石

金剛石を媒体に その幻の生が潰える時まで』



…… …え… …?




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