喪服の男

連喜

第1話 喪服の〇〇

 喪服の未亡人。

 そそられるタイトルだ。

 エロスを感じる。

 でも、何故、喪服+未亡人がそんなに煽情的にとらえられているのだろうか。

 疑問ではある。


 俺がガチの喪服から連想するのは、"死"だからだ。

 喪服の人が外を歩いていると、塩を撒いてお清めしたくなる・・・。


 これに対して、男の場合はやもめとなる。

 奥さんを亡くして一人でいる者という意味だ。

 喪服の寡だったら、『気の毒な男性』となるだろう。

 こういう人を支えてあげたいという女性もいるんだろうか・・・。

 いたとしても、その男性を前から知ってる場合に限るだろう。


 喪服姿の人を性的な目で見る輩はいる。

 しかし、真面目な人なら、配偶者を亡くしたばかりで、それどころではないと思うだろう。片やそんなの関係ないという人もいるかもしれない。


 俺の知ってるAさんという男性は後者だった。


 Aさんと奥さんは、大学のサークルで知り合って結婚した。

 Aさんは有名大学出身で見た目もイケてた。(死語)

 奥さんは短大卒。30年くらい前、女子大の人は有名大学のサークルに入って彼氏を作るってのが普通だった。大学時代のAさんは彼女いない歴=年齢だったけど、けっこう女子に人気があった。多くのライバルを蹴散らして、奥さんはAさんをゲットしたわけだ。(これも死語)


 しかし、もし、恋人いない歴=年齢のハイスぺ男子を狙うなら、幸せな結婚生活を送れなくてもかまわないという覚悟が必要だ。


 ハイスぺの人は発達凸凹の人が結構いる。やっかみではない。勉強ができるのと、発達障害は表裏一体だ。発達障害の人は一つのことに異常なほどの集中力を発揮できる。だから、勉強もできる。

 しかし、対人関係は苦手で、すごく失礼なことを言ってしまったり、空気を読めない人も多い。

 他でも書いてるけど、俺自身も発達障害グレーだ。


 俺が新卒で入った会社にも、勉強はできるけど、一人では何もできない人がいた。親が会社まで送って来ていた。当然仕事もできない。

 でも、組合があるような大きな会社だったから首にはならなかった。こういう人でも、高収入でイケメンだったら、結婚したいという女の人がいるかもしれない。結婚生活が大変でも、金があればいいという人はいるからだ。


 仮に百歩譲って、会社に一人で行けなくてもいい。部屋を片付けられなくてもいいだろう。かわりにやってあげられる。

 でも、人並の思いやりがない人だと、やはり離婚してしまうんじゃないだろうか。今日はそんな話をしようと思う。

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