07-26 ヘロン 夜明け前 (一)

 塹壕線、まず動いたのはベーグム師団だ。

 唯一の正規師団であるベーグム師団が薄く広く広がり、敵を刺激しない、敵が攻撃しないだろうと思われるギリギリの距離まで前進する。

 前進したうえで、そこで野戦陣地を作る。

 横一列の簡易な、一般的な空堀とその後ろの土塁である。

 当たり前すぎて、敵も不審に思わない、これぐらいなら作らせてやってもいいか、という陣地線。

 だが、これは、これで良い。

 第一線は目隠しだ。

 本命は第二線から。

 掘るのは、当初はクロスハウゼン旅団だけだったが、軍議で配置場所が先に決められたらしく、二時間後にはほぼ全軍が穴掘りに従事していた。


 何故に穴を掘るのか?

 帝国軍の半分を占める第十一軍は新兵集団だ。

 穴掘りとクロスボウの訓練しかしていない。

 野戦の白兵戦となったら勝ち目はゼロである。

 勝ち目があるとしたら、陣地に籠っての防御戦闘だ。

 この場合、問題は敵が用意された陣地線に攻めてきてくれるかどうかだが、先ほどの敵の宣言を見る限り問題ないだろう。

 敵は自軍の突撃能力に自信がありそうだから、多少の陣地ぐらいは無視して攻撃してきてくれる、筈。

 攻めてこなかったら、・・・その時はその時で考えるしかないが。


 カナンで標準とされる野戦陣地、カゲシン自護院で習ったものは陣地で待ち構えて、そこで戦うものだ。

 故に、複数陣地よりも、強固な一線陣地が良いとされる。

 だが、今回は、射撃戦に特化して近寄られたら逃げる予定。

 であるから、複数の陣地を構築する。


 本命となる第二線以降は、カナンで一般的な陣地線ではなく、言ってみれば第一次大戦風の塹壕線である。

 勿論、地球の第一次世界大戦のような複雑怪奇な幾何学模様には到底及ばない。

 だが、それを見習って、線を引いた。

 行き当たりばったりだが。

 測量する時間どころか器具も無いから、味方の射程を計算して、なんて芸当はやっていない。

 オレの場合『マナ視』、大気中のマナを経由して映像を構築できるので、上空から俯瞰で見ることができる。

 それで、大体の線を引いている。

 基本的には、オレが歩いた線に沿って穴を掘らせた。

 穴を掘る機材もろくにないが、魔導士も動員しているので、穴掘り速度は結構なものだ。

 幸いなことに、ヘロン高原は古来より軍隊の集結地として何度も使用されており、その陣地跡、堀や土塁の跡が残っており、活用させてもらった。

 要所には拠点として、『屋根付き』のトーチカらしき物も構築する。

 資材は例によって『魔導圧縮レンガ』である。


「カンナギ、其方、随分と自信有り気に迷うことなく線を引いていくが、・・・ここまで複雑にする必要があるのか?

 それと、どこまで、作る気なのだ?」


 色々と無視して突っ走っていたら、第三線を引き始めたところで、レザーワーリがおずおずと声をかけてきた。


「ジグザグにした方が横矢はかけやすいからな。

 魔道砲も同じだ」


「魔道砲?」


 そう言えば、一応機密だった。

 レザーワーリも当然知らない。

 これから戦うのに、全く知らせないのもなんなので、簡単に説明する。


「城門の破壊に使う『障害物貫通魔法』を野戦で使うというのか?

 城門と違って敵兵は動くと思うが」


「そこら辺を改良した兵器なんだ。

 だが、白兵戦には全く向かない。

 ある程度、距離を取った戦いで真価を発揮する兵器だよ。

 あと、第十一軍の兵士は緊急徴募で、ろくに訓練していない。

 塹壕に隠れてクロスボウを撃つことはできるが、それだけだ」


 白兵戦の訓練をしていないから、それを避けて後退しながら戦う予定と説明する。


「ベーグム師団としては、簡易な三つの陣地線よりも強固な一つの陣地線の方が良いと考えるが」


「ベーグム師団は白兵戦ができるからな。

 だが、ベーグムだけで全部の戦線を支える数はない。

 横にいる第十一軍は後退するから、ベーグムだけ前に残っていたら孤立する。

 だから、ベーグム師団用にも複数の陣地線を作った方が良いと思う」


「むう、致し方ないか」


 そんなこんなで、基本、五線の陣地を作った。

 一部は六線だ。

 前後の交通壕も掘っていて、場合によってはこれも陣地線として活用できるから、明確に数えることは難しいのだが。




 そんなことで、何時間も頑張って、そろそろ日が変わるという頃だった。

 突如として、オレたちは司令部に召喚された。

 オレたちが最初に呼ばれたのだが、バフラヴィーやアナトリス侯爵他、首脳陣も呼ばれていたらしい。


「それで、どうなのだ?」


 奥から出てきたオレにバフラヴィーが代表で声をかけてくる。


「ダメでした。完全に手遅れです」


 一拍おいてオレは感情を排した声で応えた。


「ベーグム・アリレザー閣下はお亡くなりになられました。

 恐らくは心筋梗塞です」


 オレの言葉に押し殺したどよめきが広がる。


「すまぬ。

 其方が施薬院金色徽章の医師であることは承知だが、不審なところはないのか?

 誰かに謀られた、あるいは毒物などの疑いは?」


 タルフォート伯爵が蒼い顔で聞く。


「いえ、不審なところはありません。

 恐らくは自然に心筋梗塞を起こされたのでしょう」


「しかし、・・・総司令官がこんな時に、・・・フロンクハイトの手の者によるとかでは、・・・」


 なおも訝しがるタルフォート伯爵。

 ロリコン親猪は帝国軍の事実上の最高司令官だった。

 それは、バフラヴィーも認めている。

 なんだかんだ言って、貴族の序列、軍人としての階級、経験値、そこら辺から考えれば妥当な選択である。

 その最高司令官が決戦前に突然死。

 不審に思わない方がおかしい。


「父上は、最後まで貴族男性としての責務を行われて、亡くなられたのです」


 動揺が広がる首脳陣の前に、アリレザーの息子、つい数時間前に正式後継者として周知されたレザーワーリが現れる。


「最後まで、一人でも多くの一族を増やそうと、不自由な体で精一杯頑張っての結果なのです」


 えーと、レザーワーリ君、それ、言っちゃっていいのかね?

 オレ、それとなくぼかしたんだが。


「そうか、男性貴族としての義務を果たされている途中で、か」

「ご嫡男がああなったばかりだからな。

 一人でも多くの男子が欲しかったのであろう」

「最後まで貴族の義務に忠実な方だったのだな」


 バフラヴィー、アナトリス侯爵、タルフォート伯爵らが口々に論評する。

 えーと、・・・こちらでは『腹上死』ってスキャンダルではないのか?

 この様子を見る限り、そうとしか思えないが。


 ベーグム家の伝令にオレたちが呼ばれ、正確には、いの一番に息子であるレザーワーリとレザーシュミドに知らせたのだろうが、オレもたまたま一緒にいて、そしてオレが施薬院金色徽章の医者だったため、一緒に呼ばれたのだが、到着した時にはもう完全に手遅れだった。

 オレたちが寝室に案内されたときには、素っ裸で意識のないまま横たわるベーグム・アリレザーと、その上で泣きじゃくる少女、そして少女を完全に無視してアリレザーに懸命に救命処置を施しているベーグム医療団という混沌状態。


 時系列で事実だけを記載しよう。

 ベーグム・アリレザーはレトコウ紛争以来、『不能』状態。

 ニフナレザーとチュルパマリク、嫡男と第一正夫人のあの状況を見せつけられて激昂。

 一族のため、ニフナレザーのために一人でも多くの一族を増やしたいと考えるが自分は不能。

 ところがそこにオレが作製した新薬ハイアグラの存在を知らされる。

 アリレザーはハイアグラを二倍量摂取して、最近『提供』された魔力量の高い女性に頑張ってしまう。

 元から心臓が弱っていたのにハイアグラ二倍量摂取という時点で、かなり危険だが、それよりも大きな問題は相手にした女性が十二歳になったばかりで、しかも、こちらの風習である事前準備を十分には行っていなかった事。

 よーするに、十二歳の処女に無理やり、・・・ではなかったんだと思うが、・・・突っ込んだわけで、突っ込まれた少女はそのショックで膣痙攣を発症。

 そして、膣痙攣で強烈に締め付けられたショックでアリレザーが心筋梗塞を起こした、・・・らしい。

 地球では『伝説』と言われる『膣痙攣』、実際、人類の女性の膣の筋肉では痙攣して抜けなくなっても、せいぜい数秒だという。

 だが、こちらの世界では稀にある話らしい。

 具体的には、ある程度以上魔力量のある女性が、一種の魔力暴走状態になるのだとか。

 なんにしろ、論評しようがないほどグダグタだ。

 ちなみに、オレが部屋に入ってやったことは、少女の陰部に局所麻酔をかけてアリレザーから少女を引きはがしただけである。


 オレとしては、これ以上、いや、これ以下はないって死に方、生死がかかった決戦の前日に精子を出すのに専念って、もう、何やってんだよって感じなのだが、・・・どうやらこちらでは美談、とまでは言えなくても極普通の話らしい。

 そー言えば、ベーグム師団主任医療魔導士のウルスト医師が少女に向かって、「閣下が命を懸けて出された精だ。死んでも妊娠しろ!」と叫び、少女の方も「必ず妊娠します。妊娠しやすくなるお薬はありませんか?」などと答えていたが。

 オレ、未だにこっちの常識が分かっていないんだな。

 あー、相手が十二歳って話は、・・・まあ、止めとこう。




 常識の違いに呆けていたオレだが、幸いなことに話は直ぐにオレが理解できる内容に移った。


「それで、問題は、明日の戦いの総指揮を誰が執るかだが」


「私は、無理です。

 私は軍どころか師団、いえ、連隊の指揮すら満足に執った経験はないのです」


 タルフォート伯爵の言葉に、ベーグム・レザーワーリが真っ青になる。


「分かっている。

 其方には頼まぬ。

 だが、ベーグム師団の指揮はレザーワーリ殿、其方に託すしかない。

 ベーグム師団の将兵を指揮できるのは、ベーグムの名を持つ者だけだ」


 カゲシン三個師団は軍閥化世襲化が酷い。

 公的軍隊、いや、公式な『自衛部隊』という建前なのだが、実際は一族一門でガチガチに固められた集団。

 よそ者の命令は受け付けない。


「確かに、それは、・・・ベーグムの内部でなんとか致します」


 レザーワーリが蒼白な顔で応じる。


「問題は帝国軍全体の総指揮だが」


 バフラヴィーが引きつった顔で言葉を発する。


「アナトリス侯爵、序列、及び年齢からすれば閣下が総指揮官となりますが」


「厳密に言えば、ゴルデッジ侯爵であろう」


 バフラヴィーの問い掛けにアナトリス侯爵は複雑な表情で応えた。


「ですが、ゴルデッジ侯爵は未だにヘロンから外に出ておりません。

 更に言えばゴルデッジ侯爵軍はカゲシンで雇われた傭兵主体。

 規模も連隊でしかありません」


 聞けば、バャハーンギール殿下は帝国軍の大半をシャールフ指揮下に移すことに同意したが、ヘロン伯爵軍とゴルデッジ侯爵軍だけは手放していないらしい。

 バャハーンギール殿下が一番信頼しているのがゴルデッジ侯爵軍なのだそうだ。

 まあ、あの新ヘロン伯爵が部下を掌握しているとは、流石のバャハーンギールも考えていないのだろう。


「恐らく、ですが、ゴルデッジ侯爵自身、総司令官就任を希望されないかと」


「それは、確かにそうかも知れぬ。

 だが、・・・いや、・・・」


 ここで、アナトリス侯爵は、集まった指揮官たちを見渡した。


「私は、あえて、クロスハウゼン・バフラヴィー殿を総司令官に推したい」


「いや、それは、・・・」


「まずは、聞いてほしい」


 慌てるバフラヴィーをアナトリス侯爵が制する。


「明日の戦い、負ければ全てが終わりだ。

 帝国自体が危うくなる。

 我がアナトリス領もどうなるか分からん。

 それ以前に、私たちの命もない。

 少なくとも、今、ここにいる者の大半は敗北し捕虜となればまともな扱いは望めぬ。

 私は、明日、敗北した場合は捕虜となる前に自死する覚悟だ。

 側近たちにも、私の意識が途絶えるようであれば、直ちに止めを刺せと命じている。

 ニフナレザー殿のような姿にされるのは真っ平だからな」


 タルフォート伯爵が大きく頷く。


「正直に言おう。

 私には、・・・その、・・・あまり軍才がない。

 いや、アナトリス軍ぐらいなら、一万人ぐらいまでなら十分に指揮できると思う。

 だが、数万人規模になるとダメだ。

 第一軍が奇襲された時、ベーグム師団が奇襲されたのだから、次席指揮官の一人である私が指示を出すべきであった。

 だが、私はろくに指示が出せなかった。

 ミッドストン旅団やクリアワイン旅団が勝手に退却する前に私が指揮を執るべきだったのだ。

 だが、私にはできなかった。

 その後、バャハーンギール殿下がヘロンに逃げ込むのを止めることもできなかったし、敵に包囲される前に脱出することもできなかった。

 私には、決断力が足りぬ」


 司令部が静まり返る。


「これを認めるのは、一軍の指揮官として、帝国七諸侯と謡われる者の一人として、それ以前に一人の男として、極めて屈辱的だ。

 だが、それでも、だ。

 私は死にたくない。

 だから、少しでも可能性のある者に、私よりもマシな才能を持つ者に、指揮を執ってもらいたいと思う」


 侯爵の赤裸々な告白に、何人かの者が真剣な顔で頷く。


「バフラヴィー殿は若い。

 序列も下だ。

 だが、ヘロン城外の帝国軍の名目上の指揮官はシャールフ殿下。

 その補佐として指揮を執ればよい。

 バフラヴィー殿はクロスハウゼン家で幼少より軍指揮官としての教育を受けている。

 ラト族第三騎兵旅団を撃破し、昨日の戦いでも成功一歩手前まで行った。

 結果的には全軍が包囲される形になったが、その責任がバフラヴィー殿に無いのは、ここにいる全員が認識していると思う。

 明日の戦いも、バフラヴィー殿に賭けてみたいと私は思う」


 場が静まり返る。

 だが、それは、長くは続かなかった。


「私は、ベーグム師団は、バフラヴィー殿の総司令官就任に賛成いたします」


 口を開いたのはひょろひょろドMのベーグム・レザーワーリだった。

 真っ青な顔で、小刻みに震えながら、だが、しっかりとした声で発言する。

 後ろではベーグム師団の官僚が驚いた顔になっている。


「分かっている。

 我が栄光あるベーグム家が、師団本隊で参加している我らが、臨時編成の旅団しか率いていないクロスハウゼン家の旗下に入るなど、あり得ぬと、其方らは言いたいのだろう。

 だが、現状の我が家はそんなことを言える立場ではない。

 父上と兄上を失ったのだぞ。

 アナトリス侯爵閣下が言われた通り、ここで負ければベーグム家は完全に終わりなのだ。

 バフラヴィー殿に、ラト族騎兵に勝ったという、今回の戦役で唯一勝利を挙げている将軍に賭けるしかないではないか」


 ベーグム家の官僚だけでなく、他の指揮官たちもレザーワーリに注目している。


「如何であろう、ベーグム・レザーワーリ殿もこう言っている。

 バフラヴィー殿、総司令官を受けてはくれぬか?」


 アナトリス侯爵の言葉に、バフラヴィーが微かに戸惑った表情を見せる。

 だが、直ぐに顔を引き締めた。


「やむを得ません。ここにいる皆様方の総意ということでしたら、微力を尽くしましょう」


 その後、作戦の大筋は、既存のままとの話で、アリレザー死去に伴う細かな調整が行われ、深夜の臨時会議はお開きになった。




 会議が終わり、オレは前線に戻ろうとして、・・・レザーワーリとレザーシュミドの兄弟がベーグム師団本部から離れられなくなってしまったので、オレ一人で塹壕設置の指導を行わねばならないので大変、・・・モーラン・マンドゥールンとかを代理に、・・・とか考えていたら、シノさんに捕まってしまった。


「実は、敵方に私たちの存在が知れたようです。

 フロンクハイトの使いと称する者が手紙を持ってきました」


 まあ、あれだけ戦ったら隠しようがないか。


「それで、今なら、センフルールに帰還するのを特別に許可すると」


「それに乗るのですか?」


「まさか。流石に罠でしょう」


 それはそうだろう。


「ただ、その手紙に気になる指摘もありました。

 私たち留学生は基本的に帝国と他の敵国との戦いには参加しないことになっているのです。

 これを破ると、少々拙いことになります」


「拙いこと?」


「具体的には、センフルール本国が私たちの留学を停止させ本国に召還する名目にできるのです」


「・・・そー言えば、フロンクハイトにはシノさんたちの事情は知れ渡っているんでしたね」


「そうです。

 その辺りを突いて、早めに離脱しないとセンフルール本国に知らせると脅してきたわけです。

 センフルール本国の長老たちは私たちを本国に召還して、結婚させようと、正確には自ら私の伴侶になろうと切望していますから、知らせに、これ幸いと乗るでしょう。

 そのような事で、センフルール本国への言い訳になる書類が欲しいのです。

 帝国の中枢からの正式な戦闘参加要請が、です」


 何を言っているのかわからない。


「えーと、宗主のサインと帝国の正印が欲しいってことですか?」


「それか、それに準じる物、ですね」


「バャハーンギール殿下の物でしょうか?」


 ちょっと難しい。

 シャールフのなら簡単だと思うが。


「バャハーンギールもシャールフもダメですね。

 二人とも正式には宗主ではないのですから」


「すいませんが、いくらなんでも、カゲシンまでサインを貰いに行くのは無理です」


「いえ、別に無茶は言っていません。

 一般世間、ではなく、センフルールの年寄り相手に有効な署名が欲しいのです。

 いるでしょう、もう一人」


 シノさんが上げた名前は、まあ、そーゆー事だった。

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