07-07 内緒話 (二)

 自室に戻ると、アシックネールは居なかった。

 聞けば、第十一軍本部で仕事を継続しているという。

 アシックネールは並の文官五人分と評されている。

 クロスハウゼンの身内だから機密の取り扱いもOKだ。

 スタンバトア姉御からも、極めて頼りにされている。

 スルターグナも医療部隊に行っているという。

 久しぶりに静かな夜、・・・いや、帰ってきたら問答無用で吸い取られるんだろうな、とか、思っていたら、ハトンが真剣な顔で、話があると言ってきた。

 ハトンがこんなことを言うのは初めてだろうか。

 寝室で二人だけで話を聞くことにする。


「あの、ご主人様、最近、穀物を私的に集めておられますが、何が目的なのでしょう?」


 ほう、気付いていたか。


「ご主人様の収納魔法の容量が桁外れなのは知っています。

 ですが、最近の穀物の買い付け量は、凄すぎます。

 私の計算では、少なくとも百トン以上、恐らくは二百トン以上、溜め込んでおられますよね?」


 実は既に五百トンに近い。

 田舎で食料を買い付ける際に一緒に買っていたのだ。

 軍の買い付けとなると、十トン、百トン単位になる。

 数トン増やしてもおかしくは思われない。

 買い付け現場の片隅で、密かに亜空間ボックスに入れていた。

 勿論、横流しではなく、料金はオレが個人的に支払っている。

 軍の買い付けに便乗はしているが。

 その際に見張りに立たせていたのがハトンである。


「それと、この際、一緒にお聞きしたいのですが、・・・その、私は、ご主人様の味方です。

 裏切ることはしませんし、ずっとお側でお仕えしたいと考えています。

 それで、その上で、お聞きしたいのですが」


 ハトンはしばらく言葉を区切り、ややあって、意を決して話し始めた。


「その、ご主人様は、月の民、なのでしょうか?」


 この子、結構、頭いいからな。

 オレ、十二歳の時にはもっとフワッフワしてたと思う。

 ある意味、今まで聞かれなかった方が不思議かもしれない。


「そうだな、ハトンには話しておこうか。

 少し長くなるが、いいな?」


 彼女が頷いたのでオレは話を始めた。


「まず、オレの素性だが、オレ自身が良くわからない。

 だが、人族か、月の民か、と聞かれれば、月の民の方に近い、と思う。

 ただ、純粋な月の民とは言い難い。

 人族とはもっと遠いけどな」


「人でも、月の民でもない、のですか?」


 返答が意外だったのだろう。

 困った顔になっている。


「比較対象が無いから自分でもよくわからない。

 ただ、並の月の民よりは強いと思う。

 ハトンは何故、そう考えたんだ?」


「収納魔法の容量とか、ご主人様の能力が凄すぎるのもありますが、一番は私自身の変化です。

 私、ご主人様のとこに来た時には、魔力はタージョッさんよりちょっと多いぐらいだったんですよ。

 それが、今では確実に正魔導士以上、多分、上級魔導士ぐらいあります。

 成長期と言っても伸びすぎです。

 家系にもそんな魔導士なんていませんから」


 ハトンはある意味、オレが最も手塩にかけたからな。

 多分、これからも伸びるだろう。


「その能力は、あまり他人には見せない方がいいな。

 少なくともしばらくの間は」


「分かっています」


 この辺り、この子は本当に賢い。


「それで、今回の話だけど、直接の契機はジャニベグなんだ」


 ハトンが首を傾げる。


「ジャニベグは、ある意味、オレの正夫人として、オレが帝国内で生きていく上では最高の隠れ蓑だったんだよ。

 美人で、魔力量があり、名門出身、それでいて問題を抱えている」


「えーと、名門とコネが作れて、夜の生活も満足できて、仕事もできて、でも問題があるから他の貴族からは問題視されない、ってところでしょうか?」


「そんな所だ」


「では、ご主人様はジャニベグさんに満足していたのですか?

 色々と不満を感じておられたように思っていたのですが」


「不満はたくさんあったさ。

 だが、そこら辺も含めて、計算内ではあった。

 オレが本気で困っていなかったら、周りはそれを信じてくれない。

 仮に、オレがジャニベグを婚約者に迎えられて、とっても嬉しい、なんて態度だったら、クテンゲカイ侯爵家からの要求はもっと多かったと思う。

 他の貴族からのやっかみや中傷ももっと酷かっただろう」


「それは、確かにそうかもしれません。

 でも、その、能力はあるけど問題を抱えているとの評判はアシックネールさんも同じだと思います。

 アシックネールさんだけではダメなんですか?」


「アシックネールは確かに問題を抱えているが、ジャニベグより程度は良いからな。

 それに、アシックネールとジャニベグ、二人いるのが良かったんだよ。

 第三正夫人候補としてスルターグナもいる。

 他の貴族が、オレを取り込むとしたら、まずは婚姻だが、二人が防波堤になっていた」


「そう言えば、百日行達成直後は婚約の申し込みや打診が殺到していました」


 ハトンが納得する。


「相手が少僧正家以上の場合、あの二人が問題になる。

 送り込む方も第三正夫人では繋がりが薄いからな。

 大僧都家以下なら、スルターグナも問題になる。

 僧都家でも平民出身者相手に第四正夫人ではプライド的に耐えられない」


 タージョッ撤退後のモローク家も、実はあれから色々と打診はしてきていた。

 だが、ジャニベグ以下三人が揃ったことで断念している。

 他からの申し込み、美人局やおばさま方のお誘いも激減していたのだ。


「つまり、今後は、婚姻の申し込みが復活すると?」


「そうだ。そして、困ったことにろくな相手がいない」


 オレの結婚相手、オレが普通に性交しても耐えられる魔力量と、オレが相手をできる容姿を兼ね備えた女性は、極めて少ない。

 地球で言えば、ハリウッド女優並みに少ないだろう。

 これまでオレがジャニベグに耐えてきた理由の第一がこれだ。

 例えば、クロイトノット家でオレの相手が務まりそうなのは、アシックネールとその姉でバフラヴィー第三正夫人であるヌーファリーンぐらいしかいない。

 アシックネールの異母姉妹は、魔力量的に無理だ。

 一方、トゥルーミシュとその妹たちは、魔力量的には許容範囲だが、筋肉過多症を患っている。

 トゥルーミシュの妹なんて十歳そこそこで、何で、ああなんだろう?

 調べてみたところでは、クテンゲカイ侯爵家、ウィントップ公爵家にはそれなりの女性がいたが、全員、既に婚約していた。

 名門出身で、美人で、魔力量もある女性は、一瞬で売り切れる。

 ジャニベグ、アシックネールは、本人に瑕疵があったから売れ残っていたのだ。


「今、現在もモーラン家から婚姻を打診されている。

 しかし、誰が来ても、ジャニベグに比べて魔力量が低く、容姿も好みから外れた女性になる。

 オレとしては避けたいが、避ける方法が思いつかない」


 目覚めたら、横にターミ〇ーターが、なんて生活はいやだ。

 つーか、勃たない!

 その点、ジャニベグは、風俗嬢と考えれば極上の部類だった、風俗嬢としてならば。

 ああ、一時は、ジャニベグも矯正できそうな気がしてたんだけどなぁ。

 淫乱オトコの娘殿下と出会わなければ、少なくとも一緒に行動していなければ、何とかなったんじゃないかと。

 あの二人、最初から惹かれ合ってた節があるからな。

 変態は変態を知るの実例だ。

 やっぱ、早かれ遅かれ、すごく遅かれ、ダメだったかな。

 まあ、シャールフ殿下のお誘いから逃れるために致し方なかったし。


「そして、モーラン家はまだマシな方、だろう。

 モーランはある意味、神聖決闘だけだからな。

 オレは現在、魔導連隊長だ。

 十六歳で魔導連隊長。

 カゲシンに戻ったら、いろんなところから、恐らくはろくでもない所から婚姻の申し出が来るだろう」


「はい、それは、確実だと思います。ご主人様は使い勝手が良すぎです」


 ハトンから見てもそう、らしい。


「更に、今回、本格的な戦争が始まった。

 この戦争は恐らく、長引く」


「帝国軍がケイマン族に負けるってことですか?」


「勝っても、負けても、長引くよ」


「勝っても、ですか?」


 流石にわからんか。


「帝国が勝つとしても、どの程度勝てるかって話だ。

 ケイマン=フロンクハイトが負けてもある程度の勢力を保持していれば、帝国内に居座るだろう。

 そして、仮に帝国が完全勝利したとしても、帝国内の争いは継続する」


「それは、えーと、トエナ公爵の件ですか?」


「そうだ。トエナ公爵がケイマン族と結託しているのは間違いない。

 と、言う事は、次の宗主には現宗主弟のクチュクンジ殿下を考えていると思う。

 今回の戦い、ラト族騎兵旅団はシャールフ殿下を狙っていた。

 シャーヤフヤー殿下は既に戦死したし、バャハーンギール殿下はヘロン市で包囲されている。

 クチュクンジ殿下を擁立するため、現宗主の息子たちを狙い撃ちにしたと考えるべきだろうな」


 ハトンが考え込む。


「でも、バャハーンギール殿下はまだ生きていますし、シャールフ殿下はご無事です。

 二人も公子が残っていたら、いえ、一人でも公子が残っていたら、クチュクンジ殿下が宗主になるのは無理ではありませんか?」


「ああ、ここだけの話だが、シャールフ殿下は問題があって宗主にはなれないんだ」


 極秘だぞ、とハトンに念を押す。


「バャハーンギール殿下はヘロンで包囲されている。

 ケイマン族が、殿下をみすみす逃すことは無い。

 よって、バャハーンギール殿下が生き残るのは、帝国軍が勝利した場合だけだ。

 仮にバャハーンギール殿下が生き残ったらクチュクンジ殿下を許さないだろう。

 つまり、帝国軍が勝利すれば、今度はバャハーンギール殿下とクチュクンジ殿下の争いが始まる」


「どちらにしても戦いが続くってことですか?」


 軽く頷く。


「帝国が勝利して、バャハーンギール殿下が戦死という可能性も無いわけじゃない。

 バャハーンギール殿下とクチュクンジ殿下との間で妥協が成立する可能性もゼロじゃないだろう。

 だが、確率論としてはかなり低い」


「バフラヴィー様は、ケイマン族と交渉で和平をと考えられているようですが」


「それで和平という話も可能性は低くはないが、その場合もバャハーンギール殿下は帰ってこないだろうな。

 トエナ公爵家はそうなるように仕組んでいる筈だ」


「バャハーンギール殿下が死んで、クチュクンジ殿下が次の宗主になれば戦争は収まるのではないですか?」


「そうなれば、一時的にはそうかも知れない。

 だが、長続きはしないだろう。

 ケイマン族とフロンクハイトが帝国内に居座ることになるからな。

 今さっき聞いたところでは、フロンクハイトが居残ったら相当悲惨な話になりそうなんだ。

 必ず問題が起きる。

 恐らく、平和は一年かそこら持てばいい方だろう。

 クチュクンジ殿下とトエナ公爵家はその辺り、軽く考えていると思う。

 これまでの、諸侯の勢力を仲裁してきたのと同じとか考えていそうだ」


 ハトンがまた考え込む。


「戦争が長引くのはご主人様にとって都合が悪いのでしょうか?

 出世のチャンスのように思うのですが」


「そうだな、多分、出世、してしまう」


「してしまう?」


「オレは多分、自分の、自分が所属する部隊の崩壊に耐えられない。

 だから、部隊を助けるために色々とやってしまうと思う。

 良くも悪くも、オレにはかなりの力があるからな。

 その結果、多分、出世してしまう。

 だが、これ以上出世してもろくなことにならない」


「えーと、気にくわない女性を押し付けられるって事ですか?」


「それも、大きい。

 だが、それ以上に、危険視されて抹殺対象になりそうなんだよ。

 権力者は制御できない巨大な力を危険視するからな。

 下手をするとクロスハウゼン家とも敵対しかねない」


 三度、ハトンは考え込んだ。


「つまり、ご主人様は、バフラヴィー様よりも強いって事ですか?」


「確実に強い。

 正直、バフラヴィー様とカラカーニー様との二対一でも勝てると思う」


「そんなに」


 流石に予想外だったらしい。


「ジャニベグ=アシックネール体制を維持できて、戦争が起きなければ、あと、二〇年ぐらいは、このまま帝国内でなんとかなったかもしれない。

 だが、現実にはジャニベグが去って、戦争も起きた。

 オレが戦争に行かなければ、出世も無いから、平穏かもしれないが、施薬院の同僚も徴兵されてる。

 どう考えても戦争から逃れるすべはない」


「ご主人様は優秀過ぎますから」


「このまま帝国に残るとしたら、今まで以上の理不尽に耐えるか、あるいは、一気に出世して権力を握るしかない。

 オレはそれなりに忍耐力はあると思うが、流石にこれまで以上というのはな。

 理不尽もいやだが、これ以上、出世するのも問題だろう。

 国家の運営に口出しするような立場には成りたくないのが本音だ。

 滅茶苦茶忙しくなるだろうし、気苦労が多すぎてハゲそうだし、頑張ったって得られるものは多くない」


「えーと、ご主人様は、帝国宰相とか、内公女のお婿さんとかには成りたくないって、ことなんですか?」


「まあ、そうだ」


 ハトンが目を丸くしている。

 オレの感覚はこちらでは異端だからな。

 こちらの人間、特に貴族は出世欲の塊だ。

 そのために努力するかどうかは別だが。

 カゲシンの宗教貴族だと可能な限り楽に出世したいというのが多数派だろう。

 自護院や施薬院、つまり軍人や医者だと出世のために努力して、というのが多いが。

 一般論として、貴族から平民まで、できるだけ出世したいと考えているのは間違いない。

 ここは地球の先進国のように、それなりの地位でもそこそこの生活ができる世界ではない。

 それなりの出世では、あまり良い生活はできないからだ。

 一見、出世の必要はなさそうな上流貴族も権力闘争がある。

 上級貴族の席、利権は限られているから、出世しなかったら潰されるのだ。

 故に上級貴族も、自分たちの立場を維持するために出世を望む。

「そこそこ」でいい、なんて考えているのは、オレと、・・・ゲレト・タイジぐらいだろう。


「帝国に残っても、あるいは他に行っても、つまり、どこに行っても、オレが外様の新参者なのは変わりない。

 そんなのが上に立って権力を振るうなど、既存の権力者には耐えられない。

 自分の駒としてならば許容するだろうが、そこまでだ。

 そんな状態で権力を握るとしたら、敵対者を粛清しまくって、独裁者になるしかない。

 正直、性格的に、オレには無理だ」


 歴史的成功者の立身出世物語では、暗い話はボカされたり、無視されたりするが、子細に見れば、酷い物だ。

 豊臣秀吉なんて、敵対者どころか、子飼いの部下までバッサバッサ殺している。

 チンギス・ハーンもしかり。

 スターリンとか毛沢東とかになれば、説明はいらないだろう。

 歴史的に見れば、独裁者が非情なのは、それが必要だったからだ。

 そうしなければ彼らは生き残れなかっただろう。

 オレは性格的にそこまで、できないと思う。

 八王子城が関東屈指の心霊スポットとして現代も君臨しているのは、秀吉の命令で城兵三千人が皆殺しにされたからだ。

 現代的倫理観ドップリのオレにはそんな命令は無理だと思う。

 前田利家の肩を叩いて「ようやった!」とか言えない。


「オレはそこそこ使い勝手の良い駒になることで帝国内に存在しようと考えてきた。

 だが、こんな大規模の戦争が始まってしまっては、それを続けていくのは困難だろう」


「よく分かりませんが、その対策が穀物の買い溜めですか?」


「正確に言えば、その準備の準備って、所だ。

 実は、今までも考えてはいたんだよ。

 だが、どうすればいいのか分からなかった。

 戦争が起きなければ、何年かカゲシンで修行して、どこかの中規模諸侯の所に行って、入り婿、というか実質乗っ取りみたいな感じで、そこそこの生活とか考えていたんだが、・・・乱世になっちゃうと、無理なんだよな、これ。

 これから、帝国内のどこかに行っても、戦争に駆り出されるのは確定だろう。

 帝国外になると月の民国家は、三個の内二つは完全独裁体制。

 もう一つは内輪もめで崩壊寸前。

 消去法で、帝国に留まっていたのが正直なところなんだ」


「牙族国家はどうなんですか?

 今回の決闘で名が売れたと思いますが」


「いや、それ、最悪。

 身体魔法の信奉者ばかり、筋肉至上主義だぞ。

 ボブ・〇ップ軍団のハーレムなんて耐えられない。

 戦争も同じだしな」


「だとしたら、うーん、帝国外の中小国家、でしょうか?」


「それは考えたんだけど、どうも生活水準が低いみたいなんだよな」


 例えば、大陸の南東、セリガー共和国の南側にあるアルダ地区は、第一帝政では帝国内だったが現在は帝国には含まれてない。

 正確にはアルダ地区の西端は『帝国内』だが、大半は放置されている。

 帝国もセリガーも手を出さない。

 放置されている理由は、領有してもうまみがないからだ。

 外敵として問題視されるほどの国力も人口も無く、文化程度が低い。

 アルダ地区から帝国、あるいはセリガーに提供される最大の産物が『奴隷』という時点でダメだろう。

 現在のアルダ地区にはいくつかの国家らしき物が存在するが、帝国もセリガーもそれぞれ『属国』として扱っている。

 アルダ諸国からは毎年、一定数の『奴隷』が帝国とセリガーに提供され、代わりに多少の産物が下賜される、そんな関係。

 調べれば調べるほど、行きたくなくなる。

 帝国で南方大陸と呼ばれるゴルダナ海南方の大陸も、北部はバセット地区と呼ばれて『帝国内』だが、その南はやっぱり未開だという。


「オレは、オレの基準で、それなりの生活がしたい。

 そーなると、文明の低い場所は対象外になる。

 文化度の低い王国で、地場の変な女性と結婚させられて、不潔なベッドでセックスさせられるとか、絶対にいやだからな。

 だから、これまでは検討してこなかった」


「これまでは、というと、今は変わったということでしょうか?」


 ハトンは察しがいい。


「先日、無茶苦茶理不尽で、承服し難いけど、結論だけ見れば無視し難い示唆があってね」


 キョトンとされた。

 まあ、そーだろな。


「身を寄せる場所が無いなら、作ればいい、って話だ。

 つまり、オレがトップになって国を作る」


「ご主人様が王様になるんですか?」


 ハトンの目がまん丸になる。


「確かにご主人様は強いと思いますけど、平民の出ですよね?」


「確かにそうだけど、乱世になれば話は変わる。

 帝国は、随分前から自転車操業というか末期的な状況だったみたいだけど、一応、平和は保たれていた。

 だが、今回の戦乱で話は変わったと思う。

 恐らく、だが、帝国は辺境防衛を切り売りすることになると思う」

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