第181話 笑顔・光

 母さんは光り輝く笑顔を浮かべて、僕の帰りを待っていた。いつもならスルーで部屋に入れるのに。終業式の日はそれができない。

 僕は渋々通知表を渡す。上目遣いで見ていると、母さんの笑顔が見る見るうちに消え、口元が歪んだ。

 塾の夏期講習が決定し、僕の夏休みは初日で終わりとなった。

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