第024話 切望する

 書置一枚を残して、相棒が消えた。

 逃げ出したいと切望しても逃れられぬ、未来永劫、呪われた身。

 橋を渡るときは、それでもいいと豪語していたのに。やはり彼には荷が重すぎたか。

 まあ、いい。次の相棒はすでに見つかった。

 ほらそこに。我らの呼びかけを待っている、絶望に支配された人間が。



  ※第011話『赤・晴れ』にリンクしているかもしれません。

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