第6話ここは何処?、そしてあなたは誰?

「う…ん…。」  

「えっ…。」  


ここ何処?

天井が白い?

僕学校のトイレにいたはずなんだけど? 



「あ、佐藤くん起きた!」  


ビクッ


「えっ!?」

「な、なんで清水くんがいるの?」


「秋人様、佐藤様が驚いていますよ。」


「あー、ごめんね驚かせて。えっと佐藤さんがトイレで貧血で倒れちゃったら僕の行きつけの病院に連れてきたんだよ。」


「え、そう、だったんだ…。ありがとう。」


「あ、拓海!梅原先生呼んてきてくれない?」


「え、私が呼ぶんですか?」


「そうだよ。ほら、行ってきて。」


「分かりました…。」


ガラッ


「さて、佐藤くん体調はどう?気持ち悪かったりする?」


「ううん、大丈夫だよ。逆に今までで一番体調が良い気がする。

清水くん、ありがとう!」


「良いんだよ!気にしなくて!ボソックソかわいい…「清水くん何か言った?」…何も言ってないよ!気にしないで!」


「あ、でも僕、今病院代を支払えるお金持ってないよ…。あの、親に頼んでちゃんと支払うから…。ちょっと待って貰っても大丈夫かな?」


「病院代なんて気にしないで!最初から払ってもらう気なんてないから!」


「え、でも、」


「良いの!それより佐藤くんが元気になって本当によかった!」


「清水くんはとても優しくてがっこ良いね。」


グハッ


「ど、どうしたの秋人くん?!心臓が痛いの?」


「い、いや大丈夫だよ!.ボソッ…破壊力パネェー」


「それより、僕、佐藤くんとお友達になりたいんだけど佐藤くん良いかな?…ボソッそのまま僕の奥さんに…。」


「僕なんかで良いの…?その、学校でも虐められてる僕なんかで…もしかしらた、清水くんまで虐められちゃうかもしれないし…。辞めといた方が良いと思うよ。」


「佐藤くん自身はどう思ってるの?僕とお友達になるのは嫌?」


「僕は清水くんとお友達になりたい。」


「うん!じゃあ決まりね!」 


「うん!…テレッ初めてお友達ができた。」


「くっ…。カワイスギル」


「?」


「はっ!肝心なことを忘れていた。…佐藤くん折角お友達になったんだからあだ名で呼び合おうよ!」


「あだ名?」


「そうだよ!そうだな、じゃあ佐藤綾だから、あーちゃんはどう?」


「うん。良いよ…あだ名で呼ばれたことがないから嬉しい。」


「うんうん。じゃあ、あーちゃんは僕のことなんて呼んでくれるれる?」


「あだ名、清水秋人くんだから。あれ、でもさっきの拓海さんって人は秋人様って呼んでたから、秋人様の方が良いかな?」


「そんな他人の様なあだ名は嫌だよー!もっと親そうなあだ名がいいよー!」


「秋人くん。「それは普通すぎるよあーちゃん!」えーと、あきくん「君はいらないよ!」…あき…テレッ」


「あき、あきか…いいねそれ!流石あーちゃんだね!」


「ボソッ…あーちゃんに秋人様と呼ばれるのはなんかこう、開いちゃいけない扉が開きそうだからな…。でも、少し呼ばれたいな…。」


「これからよろしくね、あき…テレッ」


グハッ


「う、うん!よろしくね!」


コンコン


「梅原先生を連れて参りました。」


「あ、入ってー!」


「さっきはありがとうね。梅原」


「いいえ、お気になさらず。」


「えっと、?」


「ごめんね、あーちゃんまだ自己紹介していなかったね!」


「えーとこっちの目つきが鋭い人が中村拓海で、こっちの見た目は綺麗なお姉さんが医者をやってる梅原愛だよ。ちなみにさっきあーちゃんを見てもらった先生だよ。」


「あの、ありがとうございました。」


「いいえ、元気になられて良かったです。」


すごく綺麗な女性だな。すごく優しそう。


「見た目はいい人そうなんですがねぇ。」


「なんだよ拓海かよ。いつ見ても目つき悪いな。」


「それはあなたも同じでしょう。」


「なんだコラ、いつも死んだ目しやがってよ。」


「お前よりマシだわ笑笑」


「なんだコラッ」


「拓海、梅原うるさい。」


「「すみません。」」


「拓海さんと梅原さん凄く仲が良いんですね。」


「「仲良くないです!!」」


ビクッ


「す、すみません。僕変なこと言っちゃって( ; ; )」


「君達凄く仲良いよね!!「いや、私たちは、」良いよね!!」


「「は、はい!!私たち凄く仲良いですよ!」」


「だってあーちゃん!」


「良かったです。僕また余計なこと言っちゃったのかと思ったから。」


「全然大丈夫だよ!あの二人すごく仲がいいからね!」


「あ、そうだあーちゃんはこれから僕と一緒に暮らすからね!」


「え、でも僕お家に帰らないと…。怒られちゃう。」


「大丈夫だよ。あーちゃんは僕の家でお泊まりしますってもうあーちゃんの親に伝えてあるからね!」


「そ、そうなの?…じゃあ大丈夫なのかな?…でもあきのお家の人たちに迷惑になっちゃうよ。」


「大丈夫だよ!今僕の親違う家に住んでるし、親からは了解もらってるから!だからあーちゃんと一緒に住めるんだよ!一緒に住もうよー!」


「じゃあ、お願いしてもいいかな?」


「勿論だよ!あーちゃんに必要なものは全部こっちで揃えるから心配しないでね!」


「いや、いくらなんでもそれは悪いよ。」


「僕があーちゃんの全部揃えたいの!良いよね?あーちゃん。ニコッ」


「う、うん…。」


「秋人様少し押しが強すぎませんか?」


「何か言った拓海…「いいえ、なにも。」そう。」


「じゃあちーちゃんの身体は今はゆっくりお休みさせないといけないからまずはこれから僕のお家に行きます!そこでゆっくりお休みしようね!」


「う、うん。…本当に良いの?」


「良いんだよ、あーちゃん。大丈夫車までは僕があーちゃんを抱っこしていくからね!」


「えっ、それは恥ずかしいから大丈夫だよテレッ」


「ボソッ…カワイイかよ。…う、ううん!…じゃあ、行こうか!」


「じゃあ梅原、また何かあったらよろしく。」


「はい。お任せください。」


「拓海行こうか。」


「はい。先に車まわしてきます。」


「お願いね。」


「じゃあいーちゃんも支度しようね!」


「うん。ありがとう。」


「良いんだよ。あーちゃん。もっと僕を頼ってね、」


「やっぱりあきは優しいね。ニコッ」




「はい、行くよあーちゃん」


「ヨイショッ」


「大丈夫?重くない?」


「全然重くないよ!羽のように軽いよ!」


「あきは面白いね笑笑」


「あーちゃんはかわいいね♡」


「よく分からないけど…僕は可愛くないよ?」


「ふふ」


「?」


「秋人様…そろそろ行きますよ。」


「良いところで…。よし、じゃあ行こうかあーちゃん」


「うん。よろしくお願いします。拓海さん。」


「はい。お任せ下さい佐藤様。」


「あの、僕はあきみたいに様を付けられる様な偉い人ではないので、あの、普通に呼んでいただけると…。」


「あの綾でも全然大丈夫ですよ。」


「ボソッお前綾なんて呼んだら許さないからな。」


「いえ、私も命は惜しいので、綾さんと呼ばせていただきます。」


「はい。拓海さんこれからご世話になります。」


「こちらこそよろしくお願いします。ニコッ」


「拓海が珍しく笑ってるんだけど…もしかしてあーちゃんに惚れたとかないよね…そんなこと許さないよ。」



「あなたは何をおっしゃっているんですか?頭がおかしくなりましたか?」


「最近ちょっと口悪い気がするんだけど…。」


「…あきも拓海さんと仲が良いんだね。」


「いえ、それほど…「うん!すごく仲が良いんだ!。そうだよね、拓海。」そうですね。凄く仲良が良いですね。」


「ボソッ…こわっ。」


「何か言った?」


「いえ、何も…。」


「ふふふっ」


「はぁー着きましたよ。」


「じゃあ、あーちゃんはお部屋に着いたらゆっくり休もうね。」


「うん。お世話になります。」


「これから楽しくなりそうだね!」



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