第513並行世界 メカ悪役令嬢

 血と鉄の匂いが支配する凄惨なる世界。そこに一輪の花が現れた。


 その花の名はメカ令嬢。


 何の前触れもなく姿を現した未知の戦闘用少女型ロボットは、人間大のサイズでありながら、既存のあらゆる兵器を凌駕する力を持っていた

 気高く、美しく、貞淑に振る舞い、それでいて強くあり続ける。メカ令嬢は最も美しい兵器であった。


「メカ悪役令嬢」より

https://kakuyomu.jp/works/1177354054921092431


●メカ令嬢

 第513並行世界はフォースエナジーの科学的解明に成功している。この世界ではフォースエナジーは令嬢力と呼ばれており、令嬢力を使うメカ令嬢という少女型戦闘用アンドロイドが軍事の主力を担っている。


 メカ令嬢は第2並行世界でいうところの機人を戦闘に特化させた存在であり、人の脳の動きを完璧に再現した人工脳によって魂が宿っている。

 メカ令嬢達はそれぞれが独立した個人としての意識を有しており、彼女たちは世界各地の武装勢力に対し傭兵という形でその戦闘力を提供している。


●アリーナ

 メカ令嬢はその戦闘力の高さだけでなく、見た目麗しい少女の外見をしており、彼女たちの戦闘自体がショービジネスとしての需要を持ち始めた。

 アリーナはメカ令嬢達が1対1で決闘を行う場であり、莫大な経済効果を生み出す一大産業となっている。

 順位が一桁のメカ令嬢はランカーと呼ばれており、ランク1の座はアリーナ設立以来、ブレイクショットというメカ令嬢が独占し続けている。


●サイボーグボディとしてのメカ令嬢

 メカ令嬢は完全な人工存在であるが、ヴィランレディという例外イレギュラーが存在する。

 ヴィランレディの頭部に搭載されているのは人工脳ではなく通常の脳である。彼女はアンドロイドではなくサイボーグなのだ。

 

 ヴィランレディは元々ニーナという名の少女であった。彼女には護衛であり親友でもあるホワイトレイブンというメカ令嬢がいた。

 しかしホワイトレイブンはブレイクショットによって頭部を破壊され、またニーナも致命傷を負う。

 そこでニーナの婚約者が、ホワイトレイブンのボディを使ってニーナをサイボーグ化して彼女を助けた。


 ニーナはホワイトレイブンの仇をとるため、メカ令嬢と偽ってアリーナに参加し、ブレイクショットを狙っている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る