第2並行世界のエルフと機人について
第2並行世界ではある2つの人種が存在する。
●エルフ
第2並行世界のエルフのルーツは第5並行世界からの移民である。
当時、第5並行世界はエルフが存在する世界の一つであるが、〈人に失望した者〉なる存在によって滅亡寸前にまで陥っていた。
その最後の生き残りのエルフでるリューシェン・フォレストライズは当時、第5並行世界を訪れていた並行世界調査員に保護され、第2並行世界へ移住してきた。
その後、リューシェンは自分を保護してくれた並行世界調査員と恋に落ちる。だが、普通の人間とエルフとでは寿命差という問題があった。
そこでリューシェンは、第2並行世界でバイオテクノロジーを学び、普通の人間を自分と同じエルフに変身させる技術を発明した。
それからリューシェンは、エルフに変身した並行世界調査員と結婚し、平穏に暮らしている。
現在、第2並行世界のエルフは大きく2種類に分けられる。リューシェンと並行世界調査員の間にできた子孫たちと、変身技術で後天的にエルフとなった者たちである。
エルフ変身技術については、国際エルフ変身審査機関によって管理されている。
この機関によって、永年保存に値する不世出の才能を持つと認められた者は、本人が希望すればエルフに変身できる。
●機人
心を持ったアンドロイドはエルフ同様に様々な並行世界に存在するが、第2並行世界の機人のルーツは第17並行世界にある。
第17並行世界は機人と呼ばれる機械知性体の世界だったが、〈
そしてエルフがいた第5並行世界と同様に、最後の一人を残して滅亡した。
名をヴィジー・ダブルナインという
当時、第17並行世界を訪れていた調査員は、ヴィジーを保護し、第2並行世界へ連れ帰った。
それから最後の機人は第2並行世界の助けを借りて、新しい機人を自分の息子や娘として生み出した。
第2並行世界はヴィジーたちを社会の一員としてその人権を認めている。
それは機人の人工脳細胞には魂が宿っていると科学的に証明されているためだ。
なお、第2並行世界の機人はそのルーツから同胞を兄弟姉妹と見る傾向が強い。そのためか、機人同士の人情を重んじる価値観を持つ者が多い。
●エルフと機人の主な死因
エルフも機人も肉体的な寿命は存在しない。
エルフは不老長寿の体で、機人も機体が老朽化したら人工脳細胞内にある魂を新しい機体へ移植すれば永遠に生存可能である。
しかしどちらも500歳以上の高齢者は極稀である。長生きすればするほど、病気や事故になどの死亡のリスクが高まるのだ。
また自殺率も高い。エルフも機人も長生きするに連れ、生きることに飽きてしまい生存欲求が希薄化するのだ。
そのため、生きるのに飽きてしまわないよう、エルフや機人は多趣味であることを推奨されている。
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