第15話 移住
ダンジョン発見から一か月が経った。
もう周辺のゴブリンは狩りつくしたらしく、ゴブリン迷宮の中に入る事もしばしばあった。
アルメリア西側の危機は去ったらしい。
ただ迷宮は継続して監視しないといけないらしく、以前から言われていたように父が男爵に陞爵されてゴブリン迷宮の管理をすることとなった。
現在廃村の建物をすべて撤去し、新しく家を建てている最中だ。
アルメリアからの移住者は100名程度。予想よりもかなり大人数だ。
理由はゴブリン迷宮が初心者にうってつけであり、冒険者ランクがペーパーからEランクに昇格したものに丁度良いらしく、アルメリア以外からもEランク冒険者が流れてくると思ったのか商人がかなり移住してきた。
周辺のゴブリンは狩りつくしたが、迷宮のゴブリンはとても多い。
どれだけ狩っても減る様子がないので、Eランク冒険者にはちょうどいいレベル上げができるであろう。
そしてブライアント家と一緒にDランク冒険者6人で構成されるCランクパーティの
皆年は18歳くらいでアルメリアの期待の新人だったらしい。
彼らはペーパー時代にジークとマリアに助けられているらしく、感謝の気持ちと共に憧憬の念を抱いているようだ。
彼らのパーティは
男魔法剣士でリーダーのバン Lv16
男剣士のユーグ Lv15
男槍士のラスター Lv 15
男斥候のイリス Lv13
女水魔術師のアン Lv14
女火魔術師のアーシャ Lv14
で構成されている。
彼らは街興しも積極的に手伝ってくれており、ジークも非常に助かっているようだ。
朝はブライアント家で迷宮に入って、夜は蒼の牙が迷宮に入る。
あとはEランク冒険者が少しずつゴブリンを狩ってくれれば迷宮の脅威はないも同然らしい。
また蒼の牙は時間が出来たら、俺やアイクの剣や槍、魔法の稽古もしてくれる。
俺らもとても良いお兄さんとお姉さんが出来たようで嬉しかった。
「マルス、その木を長方形に切ってくれ。切ったら親方の所に持って行って廃材は薪として保管しておいてくれ」
大工さんが俺に声をかけてくる。そう俺は今大工仕事を手伝っている。
自分から志願してやっているのだ。なぜかというとどうやら最大MPは10歳ごろまでは上がるが、それ以降の成長は緩やかになるっぽい。
これは父や母の話と
尤も俺には天賦のスキルがあるので当てはまらないかもしれないが。最大MPと大工仕事がどう関係しているかというと迷宮に潜るとどうしてもMP管理をするのでMP枯渇はできない。
ただ街の場合はそれが気にせずできる。
俺は他の人と違って3時間寝ればMPが満タンに回復する。
また俺はMPが満タンになったら勝手に起きる習性がある。
木材はウィンドカッターで切って、重いものはウィンドで運ぶ。慎重に運ばないといけないものは
これで俺は迷宮に潜らない日は最大MPを上げている。
アイクはジークと一緒に迷宮に潜る事が多い。
家からすぐに迷宮に入れるというのはとてもいい環境だ。
そしてマリアもたまに迷宮に潜ることがある。
リーナが離乳食になったからリーナを蒼の牙に少し預けて潜っているのだ。
まぁ長くても1時間というところだ。
そんな生活を送って半年がすぎた。
俺は4歳になってアイクは7歳になっていた。
【名前】マルス・ブライアント
【称号】-
【身分】人族・ブライアント男爵家次男
【状態】良好
【年齢】4歳
【レベル】5
【HP】16/16
【MP】2328/2829
【筋力】12
【敏捷】14
【魔力】20
【器用】14
【耐久】13
【運】30
【固有能力】天賦(LvMAX)
【固有能力】天眼(Lv7)
【固有能力】雷魔法(Lv0/S)
【特殊能力】剣術(Lv2/B)
【特殊能力】火魔法(Lv1/G)
【特殊能力】水魔法(Lv1/G)
【特殊能力】風魔法(Lv7/A)
【特殊能力】神聖魔法(Lv2/B)
天眼、剣術、風魔法、神聖魔法のレベルが上がってステータスも爆上がり。
そして火魔法、水魔法も使えるようになった。まぁ才能はGだけどね。
それでも前世の才能はG以下だったと思うから頑張れる。
MPもなかなかいい感じで上がってきている。
ウィンドの消費MPが3になり、ウィンドカッターも6になった。
天眼のレベル7の効果はまた今度にするとしよう。
次はアイクだ
【名前】アイク・ブライアント
【称号】-
【身分】人族・ブライアント男爵家嫡男
【状態】良好
【年齢】7歳
【レベル】10
【HP】34/34
【MP】120/120
【筋力】21
【敏捷】22
【魔力】10
【器用】12
【耐久】18
【運】10
【特殊能力】剣術(Lv4/C)
【特殊能力】槍術(Lv3/B)
【特殊能力】火魔法(Lv2/C)
いやもうね、天才ですわ。それに7歳にしてはかなり背が大きいほうだ。
また剣でもう蒼の牙の人達と互角に戦えるのはもうびっくり。
もっとびっくりなのがメイン武器が槍になっていた。
火精霊の剣を背中に背負い槍を装備する。
まぁ槍は普通の槍なんだけどリーチが長いからゴブリン達の射程に入ることなく一方的に蹂躙している姿は恐怖すら感じる。
続いてジークとマリアだ
【名前】ジーク・ブライアント
【称号】-
【身分】人族・ブライアント男爵家当主
【状態】良好
【年齢】27歳
【レベル】22
【HP】49/49
【MP】72/72
【筋力】11
【敏捷】16
【魔力】32
【器用】15
【耐久】17
【運】10
【特殊能力】短剣術(Lv2/D)
【特殊能力】土魔法(Lv6/C)
【名前】マリア・ブライアント
【称号】-
【身分】人族・ブライアント男爵家第一夫人
【状態】良好
【年齢】26歳
【レベル】20
【HP】40/40
【MP】64/64
【筋力】11
【敏捷】14
【魔力】31
【器用】18
【耐久】12
【運】10
【特殊能力】短剣術(Lv2/D)
【特殊能力】水魔法(Lv6/C)
ジークとマリアもこの街では一番の強さだ。
まぁ来年にはアイクが抜かしていると思うが。
リーナのステータスは全く変わらないが、可愛さが爆上がり。1歳を過ぎて家の中をちょこちょこ歩く姿を見ていると抱きしめたくなる。
そして夕食を食べ終わって皆が思い思いの時間を過ごしている時にジークが家族を集めた。
「来週にゴブリン迷宮の深部を目指そうと思う。理由はEランク冒険者がどこまで潜っていいのかを調べるためだ。あと何層まであるかも分からないから、その辺も調査する。今回はマリアも一緒に来てもらう。リーナは蒼の牙に既に頼んでいる。アイク、マルス、二人とも準備を整えておけ」
「「はい」」
俺らは元気よく返事をした。
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