第15話
「こ、ここは……ルーマニアにあるサリーナ・トゥルダみたいだな……いや……岩塩抗だ……」
大きなテントや旧式の戦車や至るところに人口の線路が伸びていた。
風の音は強くなって寒さが増した。
無人の駐屯地のような岩塩抗。
そこは巨大地下空間だった。
「こんなところに……一人で……冗談じゃなねえーーー!! 電話繋がるかよ!!」
慌ててパイプクリーナーと工具箱を投げ出して、携帯電話を取り出した。
予想していた通り電波は圏外だった。
「飯は?! トイレは?! そんなのあるかってんだ?!」
勢い携帯電話を地面に叩き落そうとして、思い止まった。
誰かいるかも知れない。
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