第14話 巨大地下空間

地下 ??? 近道 保志



「痛ってーー!!」


 下へ落ちた拍子に頭を何か硬いもので打ったようだった。

 正直、気を失いそうだった。

 眩暈がまだ酷かった。

 一体。どれだけ落ちるんだよ。

 吐き気も酷い……。


「く、暗くて前が見えんよ……ここ、どこだろ?」 


 倒れた状態では仕方がないので、取り敢えず立ってみた。

 痛めた頭は天井にはぶつかっていない。

 涼しい風が西の方から吹いていた。


「うー、なんか寒いな」


 耳をすませば風の音以外にも何かの機械の駆動音が聞こえ、遥か西の方から明かりが点いた。

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