はぐれ魔導士の依頼受注
山本二郎
00
気付いた時は既に「それ」は真後ろに立っていた。
腰に提げた剣の柄に、反射的に手をかける。
「それ」が腕の様なものを振り上げた瞬間に剣を…
ドッっ!
突然、鈍い音が聞こえた。
同時にさっきまで「それ」がいたはずの場所に白い「何か」が飛来する。
「はっ…⁈」
思わず声が溢れたが、それ以上は続かなかった。
「それ」と入れ替わるように目の前に立った「何か」は、どうやら白いローブを纏った人間らしい。
被っていただろうフードが衝撃に耐えられず、持ち主の意思に反して「何か」を晒す。
薄く紫色に反射する長い銀髪が溢れた。
露わになった横顔は星を湛えた夜空の様な瞳で「それ」を見つめている。
「………」
ひどく冷め切った表情の美しい女がそこに居た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます