凪志美ちゃんは良成くんに恋心を芽生えさせたい
あんころまっくす
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「幼馴染に恋心を芽生えさせるにはどうしたらいいと思う?」
昼休み、いつの間にか
「幼馴染、もうそれだけでときめきワードじゃない? 私も幼馴染男子欲しいわ」
やはり同じように
「幼馴染はダメよ。戦う前から負けフラグ立ってるじゃない」
座席の主である
「ま、負けフラグ……」
最近ツインテから中分けデコ出しボブにイメチェンした
生まれたときから隣に住んでいる幼馴染の
「え、そお? 幼馴染がちょっとしたきっかけで意識し合ってーみたいなのけっこうあるじゃん?」
軽くパーマを当てたセミロングをヘアバンドで上げた
「Web漫画の読み過ぎよ。そもそもアタック繰り返してる
辛辣かつ詳細にダメ出しをした
「その髪型だって先に聞いてれば止めたんだけどね。義理のお姉さんと同じ髪型って、アンタは相手の土俵で戦って勝てるとでも思ったの?」
「ぐううううっ」
「やあ、立派なぐうの音が産まれたわねえ」
がっくりと肩を落とし呻く
ちなみに2-Cの二大デコと呼ばれていた
「少なくとも私が見てきた限りでは、ライバルと同じことして勝てた恋愛はひとつもないわね。まあ私も偉そうに言えるようなことはできなかったけど」
「そっかあ、ないかあ……」
「っていうか
「え、うんまあね」
何気なくそこまで言ってから、
当然、
「え……マジで」
「……初耳なんだけど?」
「い、今のは言葉のあやと言うか……」
なにか誤魔化さなくてはと思うがとっさに言葉が出てこない。それ以上に、ふたりの輝く瞳はいかなる誤魔化しも、そもそも聞いてくれそうになかった。
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