リアリティ

カクヨミ

第1話


声が聞こえる


本心の制御に精神が逝去して

狂気が黒く胸囲を絞めて死滅して


作られた表の顔は期待を得たい?

作った表の顔で過大な推理をしたい


ふとした時に溢れる 心を塗り固める一瞬

亀裂から取り込まれる闇に覆われて


声が途絶えた


信じられない僕が本当の真実


心臓を代えたい?血流を換えたい?意識を変えたい?体を替えたい?

堪え難いほど君を買いたい 

見えない狂犬を飼ってすぐに慣れてしまって 家畜は狩って事実を噛んで感染 させたのは蚊だって叩いて潰して笑

僕の気儘な勝手だってさ


sensitivity confusion


目を背けたい現実 追い縋る理想

期待と想像を敷く観客 完璧にこなす名俳優 

感情の節約をそつなく熟し 天上の至上者に懇願を少なく吐露して 

全ての意味は徒労して 全ての感覚は朦朧として もう君が殺して

狂気の見えない自称破綻者 興味があると思えない君の事象が答えだ 

自傷の凶器は押し殺した未来だ


どこにある


この目で見極めなきゃいけないのは

余すことなく二極しかないこの世の白と黒


魂が望む本当の相手は暗闇の中で見失わない光


どんな世界でも応えるべき相手は

僕が僕でいられるための裏付けであること


全て棄てて曝け出して

そこできっと僕は――

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

リアリティ カクヨミ @tanakajk

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る