私が空気に溶けていく

第11話 国家のウソなんてない

【タイトル】

第11話 国家のウソなんてない

【公開状態】

公開済

【作成日時】

2018-10-05 19:21:31（+09:00）

【公開日時】

2018-10-05 19:21:31（+09:00）

【更新日時】

2018-10-05 19:31:55（+09:00）

【文字数】

365文字

【本文（28行）】

　落ち着いて。

　落ち着いて聞いて欲しいの。

　国家のウソなんてないの。

　あなたが国家のウソを暴いたから統合失調症になったなんて、そんなことはないの。

　落ち着いて。

　国家のウソ？

　みんな気がついているじゃないの。

　だからあなただけを標的にするのは、理由にならないの。

　落ち着いて。

　落ち着いて聞いてね。

　あなたを都会から追い出すために統合失調症にしているなんてことはないの。

　田舎では何も起きなかった。

　だから都会から追い出そう。

　そういう理屈、あるかもしれない。

　でもね、考えて。

　あなた一人、都会に居るかいないか、どーでもよくない？

　日本政府がどうとかFBIがどうとか、相手が巨大な妄想であればあるほど、あなたはどうでもいいちっぽけな1人の人間なのよ。

　あなたに力なんてないの。

　日本政府はあなたなんかに恐れていない。

　FBIはあなたを知りもしない。

　落ち着いて聞いてね。