百合パワーオペラ劇場

ウゴカッタン

第1話君の百合パワーをみせつけれ!

女の子と女の子が出会って献身的な愛に気付いた時、深い愛情が、最後まで添い遂げる覚悟になり結婚式まであげる、それくらいの絶望力があった。

 それくらいにオペラグラスがひび割れる声量で。


「百合オペラ劇場へようこそ」


具体的に何をするんですか?


「百合をご存じないのですか?」


知らないでしょ普通。


「死ね! ここは百合厨のくるところじゃなえ!」


「ふっバレてしまったようだな! そうだ私は百合厨だ、だが貴様らは百合を語る詐欺オペラ歌劇団、そんな女どもが裏で夜な夜なコンパしてるという噂は文芸珍重ですでにリーク済みだ!」

「な、なぜそれを知っている!? ええい! 幕間開け!」


激情の幕が! 劇場の幕が開くとそこにはモビルスイーツがいた!

「今日のオペラはスペースオペラの主役になれないなんてことはない! 今日のオペラはスターがいるのだから! いくわよ! シンクロフォーム合体ズム!」

「やりますわお姉様、百合パワー装填!」

そこにはユリシーズという名のモビルスイーツ、劇場版ロボットアニメのなんかやたらとディティールがロココ調のピンクなドレスを着た美しいメカニカルがあった。


「キングコングでもこんな見世物はしないぞ、いいだろう、この種付けプレスおじさんが貴様らに百合の何たるかを教えてやろう!」


悪い予感しかしねえ! これはもうコロニー落としとこう!


「なっ?」「なんですの!?」


地球をファックだ!


テラトン級の溶岩蒸気が地球を包んでいき、やがてこの世界の百合は完全に死滅した。 人類と共に。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

百合パワーオペラ劇場 ウゴカッタン @kak16kyou

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る