青春の空

@a0haru

第1話始まりの空

ヒラヒラと桜の花びらが今年も春を教えてくれる。


今年はいつもとは違い1人電車に乗り学校へ向かう。そうだ…今日からは…夢の高校生活だ!僕は希望を胸に高校へ向かう。


人生で初めて履く革靴は僕の心臓の鼓動をより一層速くさせる。


あまりの緊張に最寄りの駅までの歩き慣れた道ですら転んでしまいそうだ。というか既に2回転んだ。


今年は人生で初めて定期券で改札を通る。

ほんの少しだが少し成長した気がして楽しみだった。そしてなぜか改札で転ぶ。

改札で色々なことを学び改札へ感謝した。


電車に乗り雲一つない綺麗な空と真っ青の綺麗な海を見つめる。

ぼーっと景色を眺める僕に「あの…」と言う声が聞こえた。パッと振り向くとそこにはどうやら僕と同じ高校の新入生だった。

しかも可愛い。


僕にはもう緊張と可愛さで声が出なかった。

硬直する僕を見て彼女が「チャック大胆ですね」と顔を赤くしながら一言。

顔を真っ赤にしながら僕もここは笑いをとろうと「そういう趣味です」と一言。


肝心の彼女には少し引かれ周りの人達には笑われた。よく頑張った僕。


恥をかくと時間はあっという間にすぎるものですぐに降りる駅に着いた。行き道だけでも沢山何かを失った気分だ。


学校はとても綺麗でなかなかの広さもあり胸がまた高鳴る。


自分の番号を聞き下足のロッカーを探す。

やっとの思いで見つけて靴を履き替え勢いよく立ち上がると「ゴン!」と頭をぶつける。


今年は厄年に違いない。


「ごめんなさい!」と必死に謝る目の前の人を見て空いた口が塞がらない。朝出会った彼女だった。


これは運命だ。やっぱり今年は幸運の年に違いない。


ロッカーが近いとなると…やはりそうだった。席は横だった。すんーーごく緊張する。


ホームルームは一瞬で終わり今日の終わりのチャイムが鳴った。


明日こそは最高のスタートをきってやると雲一つない綺麗な空に誓った。













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