第2話
これからどうしたら良いんだろう。森だよ今サバイバルの知識なんて何も無いのに森だよ詰んだよ終わったよ。
てかなんで俺だけ悪魔なんだろうね…他のやつが天使なのは大分納得出来るが俺そんな悪い人間かなぁ…こう言うのって自分で気付かないだけか?もしかしたら知らず知らずの内に悪事でも働いて居たのかもしれない。
まぁそんなことよりも生き残るために出来ること考えるか。ステータスを見た限りだと身体能力が高くなる代わりに魔法が使えないのか…。魔法とかには憧れてたんだけどな。
とりあえず身体能力の検証をしてみよう
検証が終わった。けど今考えると周りに一切注意してなかったの危なすぎない?まぁ何ともなかったから良かったが。次からはしっかりと気を付けよう。遊び気分だとすぐに死んでしまう。
検証した感じだと元の世界の俺のおよそ10倍くらいかな…いやまぁもっと高いかもしれないけど。結構体のスペックは高そうである。
次の検証はスキルの入手方法を調べよう
ファンタジーの定番だが魔力を周りに纏ったりしてると気配察知等を得れるはず、気配察知があって困ることは無いし挑戦して損は無いよな。
多分5時間後ぐらい
無理だったわ。そもそも魔法使えないし俺。嫌な予感はしてたけど魔力とかもないらしい。悪魔とか魔法めっちゃ得意なイメージなんだけどなぁ…。そう上手くは行かないかぁ…。
うーんこれからどうしよう。
そう思っていると
突然後ろからとんでもない威圧感がする。生物としての本能が死が近付いているのを教えてくれる。恐る恐る後ろを振り向くとそこには傷だらけの狼が佇んでいた。
狼を見た瞬間恐怖よりもかっこいいと思う気持ちが強くなった。
本当にかっこいいのである。次死んだらこんな狼になりたい。来世の目標は決まったな。
「そこのお前さん。ちと頼まれてくれんか」
突然狼が話しかけてくる。話しぶりからしてどうやら老いているみたいだ。恐怖も今はあまり感じないので考察する予定すらある。
「俺に出来ることなら」
俺は決め顔でそう言った。今の俺の顔はかつてないほどにドヤっているだろう。しかし本当にかっこいいな。真っ白だしもしかしたらフェンリルかもしれない。
「お前さんにスキルを受け取って欲しいのだ」
「最高じゃないですか…お願いします」
最高だった…何と言うご都合主義何と言う親切…異世界にはいいハゲは今のところ居ないがいい狼は存在するようだ
「受け取って欲しいスキルと言うのが虚飾だ」
「そんな強そうなの良いんですか?」
「うむ…もうそろそろ死んでしまう儂には必要のないものであるしな」
「どうやったら受け取れるんですか?」
「私を倒せば良いだけだ。それでそのスキルを得れる」
「倒せそうにないんですが」
そうなのだ。この狼、傷だらけなのに放ってる存在の圧みたいなのが凄すぎるのだ。今更だが何故そんな存在に恐怖を微塵も感じていないのだろうか。自分の図太さには呆れるばかりである。
「それもそうじゃな…ならこれを使うといい」
そう言って狼は篭手を渡してくる
「それは消滅の篭手じゃ、殴った相手を消滅させることが出来る」
「危険すぎません?事故で消滅させたりしないか心配になるんだけど」
「安心せい。消滅させたいと言う意思がなければ発動せん」
「狼さんはいいの?俺みたいなのに消滅させられて」
「未来ある若者に力を託すためなら構わんよ…それにお前さんは儂と同じ……まぁこれはまだ言わんくていいな。いつか知れる時が来るじゃろうて」
「分かった。狼さんの命有難く頂くよ」
狼さんの覚悟を肌で感じ取ってしまった俺にはもう止めることは出来ない。俺は狼さんの命を貰おう。てか狼さんとなんか同じなのか俺。虚飾を持ってたのなら俺もワンチャン七大罪のスキルでも持ってるのかね。
篭手を装着する。狼さんはずっと佇んでいるだけだ。
「そう言えば狼さん。名前とかってあるの?」
「私はフェンリルのリントじゃよ、お前さんは?」
「俺は名前忘れちゃったよ…今は?しかないよ名前の欄」
「そうか…じゃあそろそろトドメを刺しとくれお前さん」
「じゃあ頑張って俺は生きるよリントさん。本当にありがとうございます」
俺は意思を込めて拳を下ろす。最後にリントさんが微笑んだように見えた。
━━━━━━━━━━━━━━━
フェンリルのリントを撃破しました
大量の経験値を獲得しました
レベルが43に上がりました
スキル?????のロックが1つ外れました
スキル虚飾を獲得しました
旧七大罪のスキルを獲得しました
大量の経験値を獲得しました
レベルが56に上がりました
称号「旧大罪」を獲得しました
━━━━━━━━━━━━━━━
色々起きすぎじゃない?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
更新がとても遅れてしまい申し訳ありません。途中まで書いていたのが消えてしまってめちゃくちゃ萎えてしまっていました。
今回も読んで頂きありがとうございます。ブックマークやハートが励みになるので良ければお願いします。次話も良ければお読みください。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます