友よ
ま行
友よ
友よ、心にいる友よ。悲しみも喜びも遠き日々の思い出も、そのすべてを包み優しく抱きとめる友よ。
辛く悲しい日々にも、明るく楽しい日々にも、あなたとの思い出が私という木を支えてくれる。根には栄養をくれる。葉には青々とした輝きをくれる。あなたといた時間が、あなたといた思い出が、私の時間が確かだったと教えてくれる。
久しく会えない時も、あなたと同じ時を生きていると思えるだけで、心の奥に優しく光が灯るのだ。挫けそうな時、消えてなくなってしまいたい時、遠き日々の思い出を、あなたと過ごした日々を思うだけで、優しく暖かな気持ちが体の奥底から沸きあがる。
笑い合った日、いがみ合った日、互いに泣いた日、そのすべてを私は忘れない。いつの日か遠く離れたとしても、あなたを忘れる日はひと時もない。
敬愛する友よ、あなたの幸せを願うだけで、私は生きていると実感することができる。あなたが安らかに生きていると知るだけで、私は心安らかに生きていける。
あなたが生きる道筋に、険しい岩山が立ちふさがったのなら、それを越えていく力になりたい、あなたの背を支えたい、足を踏み出す熱をあげたい。燃える心の燃料になれたなら、これほど幸せなことは他にないだろう。
ああ、友よ。別れがくるその日まで、あなたと私はいつまでも友達でありたいと願うのだ。
友よ ま行 @momoch55
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