茶々瀬の日記

４がつ ２８にち 「ばいと」

　四月二十八日　晴れ　あったかい

　もう少し、丁寧に日記を書きたいものです。

　朝起きたら、もう明るかったです。陽が昇るの、早くなったなって思いました。どんどん季節が変わります。時間が進みます。茶々瀬も、老いていきます。

　朝は、少しはやくお仕事に行かなくちゃいけなかったです。だから、いつもより遅くおうちを出ました。いつもだったら、喫茶店でいっぱい過ごすために早くおうちを出ます。でも、喫茶店行かなくていいから、ゆっくりでした。

　ゆっくりしていると、お仕事にどんどん行きたくなくなります。茶々瀬は怠け者です。

　さいきん、お仕事のところに、新しいバイトさんが入りました。まだ学生さんです。元気でいいなあって思いました。茶々瀬のお仕事のところは、おんなじ部署に、茶々瀬と歳の近いひとがいなくて、だから、バイトさんが一番近くて、おしゃべりが楽です。バイトさんがどう思っているかはわかんないです。

　粘土の、へんなお皿を作りました。へんな作り方をしています。割れちゃうかも知れません。うまく完成するといいなって思います。

　後輩にものを教えるのって、難しいです。ちゃんと伝わったのかなあ。

　帰り道に、知っているひとたちに会いました。

　ふたりで仲良く喋っているのが見えて、挨拶しようか悩みました。

　邪魔しちゃいそうだなって思ったけど、茶々瀬もお喋りしたくて、すごく悩んで、挨拶だけ、元気にしました。おしゃべりに混ざる勇気はありませんでした。

　アジサイが、咲いていました。早い。早い種類なのかなって思いました。ヤエザクラもすっかり葉桜になっちゃって。季節が変わります。

　おやすみなさい。