6がつ 16にち 「どらごん」

 六月十六日 曇り ずっとじとじとしていた


 先日、梅雨はもちょっとつらかった気がすると書いた気がしますが、やっぱり梅雨は梅雨です。湿度がなんとも不快。陰湿とはまさに字のごとく。そんなことを思う今日この頃です。茶々瀬は冬のが好きです。これも前にどこかで書いたような気がします。


 朝は、のんびり朝ご飯を食べていたら、どこかの部屋から大きな音がしました。釘打つみたいな、すごい音です。何度も何度も打っていました。何をしていたのでしょうか。六時過ぎのことです。なんだか茶々瀬が悪いことをして、怒られているような気分になりました。


 今日は、コンビニで珈琲を買いました。関係ないですけど、茶々瀬は珈琲という漢字が好きです。ともかく、珈琲を買いました。

 買うときにマンガの棚の前を通ったら、ジャンプの雑誌の表紙が新連載の「ルリドラゴン」になっていました。読み切りがゆーちゅーぶにボイスドラマみたいになってアップされていたから知っていました。その読み切りがとってもかわいくて、連載になったらいいなってずっと思っていたので、すごくすごく嬉しかったです。普段は絶対にマンガの棚なんか見ないのに、思わず手に取ってしまいました。そのとき、興奮しすぎて、お腹が痛くなりました。緊張でお腹痛くなるのはよくあるけど、嬉しくてもなるのは知りませんでした。それくらい嬉しかったです。少年マンガっぽくなくて好きです。立ち読みはしてません。単行本になったら買います。連載で少年マンガみたいになっていたら編集さんを恨みます。


 お仕事の机で、珈琲を飲みながらお話の続きを考えました。最後まで考え終わりました。あとは、最初からもうちょっと展開をちゃんと考えようと思います。やりたいことを整理してから書かないと、くちゃくちゃになりそうな感じがします。考えてから書くの初めてだから、ちょっと心配です。


 お仕事で会う色々なひとに、茶々瀬の作ったフェルトのマスコットを見せては「かわいいでしょー」って自慢しました。そう言われてかわいくないと答えられるひともなかなかいません。だからみんな「かわいい」って言ってくれました。言わせました。嬉しかったです。


 帰り道に、ビワの木を見つけました。細い道で、左右の民家から植木が背高く茂って、なんだか薄暗いところ……に入る手前で見つけました。橙色の実がなっていたので、いっこ拝借しました。ほんとうはダメなのかな? でも幾つも道路に落ちて潰れていたから売っているわけじゃないと思うし? もう食べちゃったので知りません。ほんのり甘くて美味しかったです。


 帰り道は、夕焼けが綺麗でした。雲があったから、眩しいって感じじゃありません。赤紫の波が静かにでも大きくさざめいて、泡がたっている……そんな感じです。雲が白波みたいに帯や模様を描いて、そこに淡く夕日が映っていました。空と海とを対比するのは安直かも知れません。でもよく似ています。さしずめ夜は凪だな、なんて頭のなかでかっこつけていました。


 明日は、お仕事のひとたちとご飯を食べます。ひどい失敗をしないかちょっと心配です。でも楽しみです。日記は少し遅くなると思います。でも頑張って書きます。とんでもないことをして、恥ずかしさで泣きながら書いているかも知れません。

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