6がつ 5にち 「からす」

 六月五日 晴れのち曇り 暖かかった


 日記を書こうなどと思い至ったとき、少し心配だったことがあります。ただでさえ怠け者の茶々瀬が、短編(とも呼べない短文)を定期的に書くことと、長編のすじを考えることと、さらにそのうえ日記を書くこととを平行して行えるものだろうか、ということです。しかし日記を書いているこの時間は、もともとだらだらしていただけなので、書くことについて言えばさほど時間的な影響はありませんでした。日記を書くことがもう少し当たり前になれば、考える時間も、もう少し短編、長編に回せるかな、と思います。


 今日も朝起きるのが遅かったです。昨日「インセプション」を観ていて遅くなったからです。インセプション、面白かったです……。最後のシーンは鑑賞者への投げかけかな、なんて思いました。あなたが今過ごしているここは、果たして現実なのか、という問いなのかなと思いました。


 お部屋のお掃除をしたあとは、喫茶店に行きました。短いお話を完成させるためです。珈琲が美味しかったです。外が暑かったので、アイスコーヒーにしました。でも飲んでいるうちに寒くなりました。ホットコーヒーにすればよかったと思います。喫茶店ではよくおんなじ失敗をします。でも、注文するときは冷たいのが飲みたいのです。難しいです。


 短いお話は完成しました。実はちょっと急いで書きました。午後から予定があったからです。だからちょっと、まとまってないかも知れないな、と思いました。でも、このままだと腐っちゃうと思ってすぐアップロードしました。アップした直後は、たくさんのひとに読んでもらえたらいいな、とわくわくします。でもあんまり読まれません。わかっています。でもいいです。茶々瀬は書くのが楽しいからいいです。


 お話を書いているとき、外でカラスを見つけました。つがいのカラスです。仲良くくっついて電柱の上にとまっていました。かたっぽがもう一方の頭をつんつんつついて羽繕いをしていました。一緒になってどこかに飛んでいきました。


 午後は、バンドの練習に行きました。ひとりで練習するより、みんなで演奏する方がやっぱり楽しいです。みんなずっと年上のひとばかりですけど、優しいひとたちばかりなのでやりやすいです。上手ってわけじゃないけど、みんな頑張ってやっています。ひとりの練習もまた頑張ろうと思いました。


 練習が終わると、いつもお食事会があります。練習する場所が、先生の借りている物件なので、そのままそこでごはんを食べます。メンバーのひとりが、いつも市場で買った魚を練習場所で豪快にさばいてくれます。とっても贅沢です。ごはんもお酒も美味しかったです。


 明日からまたお仕事です。頑張ります。

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