第18話 お客様
「それはですね……私、“ココ”で死んでて動けないんですよ。」
「えっ…それっ「地縛霊なのか?」
ちょ、被せないでよ千隼君!
「ええ……だから少々動ける範囲が狭くてね……この学校“全体”は探せなくてですね。
探してもらいたいんですよ…まぁ、貴方のよう
に自由に動けるタイプ珍しくですけどね。」
「そんなに俺珍しいのか?」
「まあ、かなり珍しい方ですよ…今まで私が会ってきた霊達の中で自由に動けるのは“アイツ”ただ一人でしたから……まぁ、ここには色々なお客様が来て面白いですけどね。」
「人間じゃないお客さんも来るんですか?」
あの言い方だと他の者も来ているような…
「ええ、来ますよ……なかには、少々悪質なお客様がいますけどね。」
「それって」
チカチカ
千隼君が喋りかけていると突然ライトが点滅出した。
おかしい……いくら、この“旧校舎”を利用する機会がないからって、ライトの取り替えくらいはしてるはず……
いや、むしろ“旧校舎”は凄腕の用務員さんがキチンと毎日丁寧に掃除している。
私達が入って数分でライトの電気の消費が早いなんてことはない…
「………噂をするといらっしゃったようですね。“お客様”が……」
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