第16話 条件

「でも、いずれ出てくると思うから、呼び出した。……情報を得るには、何かしらの“条件”が必要なんだろ?普通ならそのはず……何の対価もなしに、情報を与えてくれるとは思えないからな…だから、先にその“条件”を満たしたかった…後にキチンと依頼するだから許してくれないか?」

千隼君…

「……ハァ、良いですよ、別に私は何でもいいんで……そもそも怒ってもないですし…」

「えっ、怒ってないんですか?」

「怒ってないですよ……私、“少しだけ”寝起きの機嫌が悪いんですよ……」

「それ“少しだけ”じゃねぇ「とにかく、いずれにしろ、お願いをするんですよね?」

「「うん/ああ」」

「それなら良いですよ……確かにそこの少年が言う通り何かしら条件は呑んでもらいますよ?

危険な事ではないですし……かと言って楽な事ではないですけど……」

「ってか、少年って、俺達そんな年違くないと思うんだが……」

「私は大正10年生まれなんでかなり先輩なんですよ、“ここ”がまだ新しかった時には僕 私は通っていましたからね。」

「まさか、服装通り昔の人だとは…」

死んだ時の歳で姿が形成されるのかなぁ?

幽霊ってそもそもなんだっけ?……

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