第9話 ゴシップ…?
「ねぇねぇ紬?こんな噂知ってる?」
「ん?どんな噂?まさか……またゴシップ?」
小百合は大の学校の噂とゴシップ好き。
この話をする時は大抵小百合は生き生きしている。
「ゴシップじゃないわよ、噂はね!
二つあるのよ!」
「二つも?」
「うん!一つ目はバラバラになった理科室の人体模型!」
「ゲボッゲホ!!」
私はその話を聞いていた時ご飯を食べていた時だった為ご飯が詰まった。
「大丈夫!?水!ほら、水飲んで!」
ゴクゴク
私は急いで小百合から水筒を受け取りお茶を飲んだ。勢いよく、食道にお茶が入っていく……
助かった……
「ハァ……死にかけた…弁当で死にかけるのは嫌だな」
「ふふっ、そうね……ってアンタ噂を聞いて今むせたわよね?噂は今日新しくできた物だし…アンタ鍵取りに昨日行ったわよね?何か知ってんの!?
知ってるなら教えてよー!紬!」
絶対“昨日”のことじゃん!!
千隼くん!どうするのよ!?
焦りながら、千隼くんの方をコッソリ見ると千隼くんが固まっていた。心なしか目が点になってる。………千隼くんも想定外だったみたいだ。
でっでも!どうしよう!どうしよう!
絶対小百合に教えたら……
「えっ噂は本当だったの!?……じゃあ!学校に忍びまくって噂の全てを解明しまくってやる!!楽しみー!!」
って絶対なる!
人体模型の時はもの凄くヤバくて怖かった。
好奇心旺盛な小百合が知ったら……
「ねぇ!紬教えてよ!!」
「えっと……何も知らないやー、強いて言えば昨日、鍵取りに行った時に警備員さんが寝ていたことかな?廊下で」
「えっ、寝てたの?警備員……ちゃんと仕事しないとダメじゃん!」
それは本当……なんだけど警備員さんそもそもいなかったし……嘘つくのは悪いけどごめん、こればかりは身の安全の為だから!
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