第8話 お弁当

「んー、今日もいい天気。

さっ、お弁当食べよう!お腹へっちゃったよー。」 

「ふふっ、そうだね、小百合。

それじゃ」

「「いただきます。」」

パカっ

私達は同時にお弁当箱の蓋を開けた。

今日のお弁当は唐揚げとゆかりご飯とほうれん草のオヒタシだ。

母は仕事で忙しいからいつもお弁当は自分で作ってる。

「うわっ!今日も紬のお弁当美味しそう!」

「そうだな、つんちゃんのご飯美味しいそうだな!」

千隼君…….小百合には見えてないし聞こえてないから…しかもまた浮いてる……私から見てまだ少しシュールな光景なんだが。

「いいなぁ、料理上手で……私なんか作っても炭しか出来ないよ。」

まぁ、確かに小百合の料理の腕前は壊滅的だが……

「そんなに、私上手じゃないよ、普通だって」

「絶対、紬の未来の旦那様、幸せになるわね。

お嫁さんの料理がこんなにも上手で可愛くて性格良し何だから幸せ者よ!絶対!」 

「もう、よしてよー小百合。」

何かまた斜め上の視線が痛いんだが……

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