第5話 契約

“で”あれから無事家に帰ることができ、現在“今”学校なのに

「なんでいるの?」

「いゃあ、そう言う“契約”だし。」

「ハァー…….」

そう、私のクラス“3年2組”に“千隼”君がいるのだ。

しかも私の机付近で浮いている。

なぜこうなったのかと言うと……時は戻り数時間前……




「あの……千隼さん、その助けてくれたお礼をしたいのですが……」

「え!お礼?そんなのしなくていいって」

「でも!」

助けてもらったのだ……恩はしっかり返さないと

「……じゃあ、俺と“契約”してくれないか?」

「“契約”ですか?」

「ああ、契約だ、まぁ“契約”と言っても堅苦しいものじゃ無いし」

「どのような内容ですか?」

「俺の場合“お前の背後”にいることが条件さ。

ほら、俺“幽霊”だろ?今までずっとその辺彷徨いて辛かったから、住処みたいなところが欲しくてな」

私の“背後”か…‥それくらいなら……

「良いですよ。」

「え?」

「良いですよ、私の背後で良いのならどうぞ」

「自分で言っててなんだけど……本当に良いのか?」

「本当に良いですよ」

そう言うと彼はとても良い笑顔で喋り出した。

「……じゃあ、契約な!」

そして、千隼君は私の手を取り……

手の甲にキスをしてきた。


「は?………えっはいい??」

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