第9話 王家の姫
王家の姫
目が覚めると目の前に柔らかそうな肌色が見える、少しすると角度が変わりでかい顔が見えた。
「マーシャちゃん、べろべろバー」
王家の3女
マーシャ・オースティン・アルフレア
それが転生した私の名前、そして生前あれほど憧れたナチュラルぱつ金(金髪)、これで脱色とはおさらばだぜ。
母親である第二王妃は、元伯爵家のご令嬢美しいだけでなく教養もあり、王の后として申し分ない女性だ。
そして王の第一王妃とは親友だという、なんだこのハーレムな状況。
すでに第一王妃との間に3人そして妾(女中)さんとの間に1人の子がいる。
第一王子
カイル・シュバリオール・アルフレア 15歳
第二王子
トラム・シュバリオール・アルフレア 12歳
第一王女
アマンダ・シュバリオール・アルフレア 8歳
この三人が第一王妃の子
第二王女
アリシア・コリゾン・アルフレア 5歳
こちらは妾さんの子、妾といっても女中(元子爵家令嬢)との子供である。
第三王子
リカルド・オースティン・アルフレア 3歳
第三王女
マーシャ・オースティン・アルフレア 1歳
この2人が第2王妃の子
ちなみに王様はそちら関係はやり放題ともいえそうだが、一応制限はあるらしい。
当然町娘はNGだ、女中の場合は廃爵された元爵位の家系がほとんど。
王様に見初められ、うまくいけば爵位が復活する可能性がある。
そのため元爵位だった者達の家からは、たくさんの娘たちが女中や騎士といった王家の御用達になるべく見習いとしてやってくる。
そしてこの世界だがどうやら転生前の科学発展型世界ではなく、魔法と剣の世界だということが女中(メイド)の話から分かった。
しかも時代的にはよく漫画や小説で呼んだ中世ヨーロッパのような時代背景。
女中もほとんどが金髪か赤毛で、黒髪黒目の女中は一人もいなかった、まあそりゃそうだよねここは日本ではないんだから。
さてさて、こんな状況で生を受けたのが良いか悪いかは別として、私には天使から授かった大切な任務がある。
特に縛りを(期限)言わなかったのでぼちぼちやればいいのかとも思うのだが、これでも私はきっちりしないと気が済まないタイプ、早いとこ片付けて前世でできなかった勉強や恋愛そして出産とか、女の子のしたいことを満喫したい。
別に元ヤンキーだからっていつもしばき倒すばかりじゃないんだからね、と言っておく。
まあなんにしてもまっとうな生活をお気楽に送るためにも仕事はさっさと終わらすに限る。
それにはあるスキルをできるだけ早く捕食すること、何でもスキルの削減を試験的に進めるための実験だとか。
本来ならば私がその実験対象のはずが間違って他の転生者に付与したとかで、私にその回収をして欲しいとの事。
そう言った理由から私は色々なスキルをまとめて付与されたのだが、私自身も赤ん坊から始める為、実際にそのスキル同化とスキル捕食と言う2つのスキル持ちを探すのには時間がかかる。
最低5年はこの体をモノにするために必要で、現実に探すには普通の姫様ではいくつかのハードルをクリアしなければならない。
その為にしなければいけない事を、できるだけ早く進めることにした。
(もう少しランクを下げて転生させてくれれば楽だったのに…)
まあ愚痴を言っても仕方ない、そうなるとおしとやかでは外に出る事は難しい。
やはり剣術か魔法を手に入れ冒険者か何かになるのが手っ取り早い、但し一国の姫様が冒険者になどなれるものなのだろうか?
とりあえず3歳ぐらいになったら剣術と魔法でも習ってみよう。
そう小さなベッドで天井を見ながら考えるマーシャだった。
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