グッド・ジョブ媚薬 4部リベンジ

渡夢太郎

第1話 航空会社

成田空港では一文字は空港警察の

取調室で刑事に聴取受けていた。

「いったい私が何をしたと言うんだ?」

一文字は机を叩くと職員は冷静だった。


「あなたに対して野口麻実さんから

被害届が出ているんです?」

「何を言っているんだ、私に襲い掛かって

きたのは彼女の方だぞ」


~~~~~~~

一文字大介は朝8時に成田空港第2ターミナルを

キャリーケースを転がして

香港行きの航空券を買っていた

「一文字会長」

後ろで女性の声が聞こえた


「あっ、麻実」

一文字は何が起こったのか理解が出来ず声を出した

「会長何処へ行くんですか?私を捨てて」

「す、捨てたってなんだ。仕事を頼んだはずだぞ」

「許せない!」


麻実は一文字の右手を引いて左の襟を持ち

右足を一文字の左足に掛け押し倒した

「な、何をするんだ!」

横になった一文字は大声を上げて麻実を

跳ねのけ麻実がゴロゴロと床に転がると

旅行客が二人を取り囲みスマフォ

で写真を撮るも者もいた。


直ぐに一文字を張っていた警察が

麻実を抑え空港警察へ一文字と供に連れて行った

「おい、今から飛行機に乗るんだ」

一文字が警官の手を払った


「お手間は取らせませんよ、

暴行の現場を目撃してしまったので

警察としては放って置けませんから」


~~~~~~~~~~

「はい、そちらの取調べをしているんですが、

彼女はあなたの紹介した外国人男性に

レイプを受けたと病院の診断書が出ています」

一文字は一瞬ドキッとしたが慌てて言い訳をした。


「そんな男私は知らないし関係ない話だ、

あの女の言いがかりだ」

「そうですか、分かりました。

それでは担当が代わります」

入り口の扉が開くと樫村が入ってきた。


「一文字さんやっとお会いできましたね」

「お、お前はあの刑事」

「はい、先日お会いした警察庁の樫村です」

「な、なんだ?」

一文字は突然警察庁と聞いて冷静さを失っていた。


「まず、稲敷の工場はあなたの会社名義ですね」

樫村は工場の写真を一文字に見せた

「ああ、確か授業料を滞納していた

学生の親から取った」

「その学生さんの名前は?」


「し、知らん」

自分の秘書だった新村一恵の

親から取った物だと言えなかった。

「ところで、この工場今何に使っていますか?」

「あんな、田舎の土地売れなくて放ってある」


「そうですか、実はあの工場からあなたの

会社の系列の美容院プレステージにシャンプーが

運ばれているんです」

「私は知らない、日坂が勝手にやっている事

だしシャンプー如きでなぜ警察が動くんだ」


「そうですか、ではシャンプーの事は

全然知らないと言う事ですね」

「そんな小さな事私は関与しない」

「分かりました」

樫村は椅子を座り直した


~~~~~~~

日曜の夕方退院した亮のところに

ロイから電話がかかってきた。

「亮、体調はどうだ?」

「ええ、すんでのところで命拾いしました」

「そんなに危なかったのか?」


「はい、爆弾を抱えて川に飛び込んだ

僕を助けてくれて

救急車を呼んでくれたんです」

「あはは、ずいぶん親切な人がいるもんだ」

「ロイは僕が入院した事知っていたんですね」


「まあな」

ロイは何かの方法で亮の情報を取っていた。

「ところで、君に相談がある?」

「なんでしょう?」

「最近、こちらに日本移住の

希望者がたくさんいてね」


「ええ、その話は日本でも話題になっています」

「そこで日本にアメリカ人の受け入れのシステムを

作って欲しいんだ」

「今の日本は東京集中で地方の過疎化進んでいて

今地方自治体が移住者を探しています」

「なるほど」


「ただ移住者の仕事は?」

「ああ、金持ちのリタイヤ組とIT関係や

アーティストやデザイナーだ」

「なるほど、いい話ですね」

「何より日本は治安の良さや自然の美しさが

移住したい理由だがな」


「ああ、緑の多いところならわかりました

考えてみます」

「頼む、おそらく希望者は千人少なく見積もって

8億ドルのビジネスだ」

「了解しました」


「それに関して航空会社を買収して

新たな事業をスタートしようと考えている」

「航空事業と言っても国際線は路線を

取得しなければ飛べませんよ」


「ああ、だから日本の航空会社のシェア便

を使う」

「顧客の確保は今のままでは無理ですね」

「そうか・・・でも亮は方法を考えられるな」

「はい」

亮は自信を持って答えた。


「どうする?」

「世界で最も人気のある

シンガポール航空を真似します」

「ああ、あの美人のCAとサービスか」

「ええ、飛行機で一番大切なものはサービスです」

「うん、シンガポール航空は

リピーターが多いと聞いている」


「本来もてなしの心を持っている

日本人は世界で最高のサービスが

出来るはずなんですけど」

「なるほど、亮君ならどうする?」

「美人のCAと制服のスカート丈を5cm短くします」


「それは今のJOLのCAには無理だろう」

「はい、シェア便の航空会社を作って美人CAを集めます」

「なるほどそれで?」


「JOLが経費削減のために減便した

月320便をチャーターします。そうすればJOLに

チャーター料が入ります。まあチャーター料は

話し合いですが年間300億円の売上げが

JOLに入るわけです」


「そうか、そのチャーター便に

美人CAを搭乗させるわけか」

「はい、女性客の多いヨーロッパ線には

イケメンCAを搭乗させます」

「あはは、チャーター便ならやり放題だな」


「はい、どんなコスプレでも」

「わかった」

「はい、それに最大のメリットはチャーター便

なので羽田から離着陸できます」

「それは凄いメリットだ!」

「そして、1便ごとに広告代理店と組んで

タイアップ料を取ります」


「何が取れる?」

「音楽、食事、服、可能な限りタイアップをします」

「うん、それだけか?」

「いいえ、将来はバイオ航空燃料を考えています」

「そうかD&Rのバイオ航空燃料か・・・」


「豊富な水と太陽のアリゾナで計画しているしている。

プラントで作ります」

ロイはそれを聞いてビジネスプランが

次々に浮び興奮をした

「それで将来はJOLの経営に

参画して再建していくわけだな」

「そのとおりです、JOLは

100%減資した後に資金を

集めるために新株を発行するはずです」


「資金はいくら掛かる?」

「40億ドル用意できますか?」

「ああ、君のお陰で投資家は

いっぱい付いたそれくらいの資金は

動かせられるそれに再上場が

出来れば元は取れる」


「では、よろしく」

「ところで、いつこっちへ来る」

「出来るだけ早く」

「うん、キャシーとシンディが待っているぞ。

それと亮の会社早く作れ」

「はい」


~~~~~~~~~

日曜日の午後築地病院を退院した

亮は新宿のキャバクラ、ラブポーションに向った

亮は客席に座りステージが見える場所で

ブルックと玲奈と倉沢奈々子と天知理沙と

次の日のステージの打ち合わせをした。


「亮、元気?」

ブルックは日曜日の明け方に

亮たちに何が有ったかは知らずに聞いた。

「ええ元気です、ブルック調子はどうですか?」

「うん、最高」

ブルックは誰の目に気遣う事無く

亮に抱きつくとキスをした


「火曜日に終わったらお別れね」

「ええ、でもすぐにニューヨークに行きますよ」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る