第7話 一人



今、私は夢を見ているのだろうか?

私の目の前に金属の巨人が立っている


金属の巨人「………」ジーッ

金属の巨人は私をジッと見つめている

「………」(拳銃を構えたまま)


「…お前は何だ?」(睨む)

金属の巨人「…ッ…」(両手を上げる)

金属の巨人は戦う意志がないのか両手を上げた


こいつがもし敵だったら私はすぐ殺されているはず

こいつは敵じゃないのか?

「名は何と言うんだ?」(拳銃を構えたまま)

金属の巨人「~~~」(ノイズが酷い)


こいつは喋れないのか?

いや喉が破壊されているのか

「喋れないのか?」

金属の巨人「………」(頭を縦に振る)


なるほど…こいつは負傷兵だな…

「わかった…」(拳銃をしまう)

金属の巨人「………」(ホッとしている)


「お前はここから出たいのか?」

金属の巨人「………!」(頭を縦に振る)

金属の巨人は少し元気になった気がする

こいつに仲間がいるのか?

それはともかく利害が一致しているな…


「…私も出たい…ここを脱出するために協力してほしい」

金属の巨人「!」(頭を縦に振る)



ここを脱出するまではこいつを利用するか。

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錆と魔法と血と 水結 晶氷 @gigantbrayder

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