第3話 謎の彼

 次の日、私は昨日のことを、明莉に、話した。

「ってことがあってさぁ。」

「ふーん、じゃあ悠希が帰ってきたかもしれないんだ。」

 明莉は、私と同じ幼稚園だったから、悠希のことは、同然知っている。

「だったらさぁ、悠希だとしたら、優花はどうするの?

悠希のこと、気に入ってたんでしょ?」

 明莉の言うとうり、私は悠希のことを、とても気に入っていた。

まるで兄弟みたいね。って、言われるほど、仲も良かった。

「確実に悠希って訳でもないんだから、どうするとかは、分かんないかな?」

「そう?

もし、私が気に入るほどの、人だったら、付き合っちゃおうかなぁ。」

 明莉が煽るような言い方で、言ってきた。

「それは、どうぞ、ごかってに。」

 なんとなく、私は、ムカついた気がした。

(それくらいのことは、明莉の勝手なのに、何で、イライラするんだろう?)

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