贈り物④





「あっ…ま、待って…」


「わりぃ、無理だっ…」



男同士のセックスは、勿論初めてだったから。

繋がる為の手順を雪緒から教わり、実行していく。



お互い盛りのついた獣みたく、ベッドへと雪崩れ込み…貪るようなキスを交わしながら。

俺はコートとジャケットを乱雑に脱ぎ捨てると…

雪緒の衣服も邪魔とばかりに、剥ぎ取っていった。






「あんまっ、見ないでよ…」


つい魅とれてたら、雪緒が幻滅しちゃうだろって、

身体を隠そうとするけど。それにすら興奮して…


俺はわざと乱暴に、雪緒の腕を引き剥がしてやる。


露になったそれは…まさに名前の通りで。

真っ白な雪緒の肢体に、思わず喉を鳴らした。







「綺麗だ…」


「ああっ…!」


胸元に指を這わせ、ゆっくりと滑らせる。


外気に触れ、立ち上がった突起を掠めたら。

雪緒は堪らず上擦った悲鳴を漏らした。






「下、馴らすんだったな…」


場所は違えど、使い方は同じなわけで…。

俺は唇を奪いながら、雪緒の下半身に手を伸ばす。


下着一枚なそこは、くっきりと頂きを作っていて。

包み込むよう触れれば…ドクンと身体ごと大きく脈を放った。


構わず、そのまま下着の中へと手を忍ばせる。





「あ、まっ…てよっ…」


ぶるりと飛び出した性器を掴み取れば、雪緒がそう告げてきて。





「オレにも、やらせて…」


言って雪緒は身体を起こし、俺の下半身へと手を伸ばした。






「ちょ、雪緒…」


かと思えば、いきなりベルトを外そうとしてきたから。俺は慌てて、雪緒を制止させるものの。

見上げてくる雪緒の表情が…熱っぽく俺を捕らえる。






「智久さんの…しゃぶって、い?」


「ッ……!」


そんな物欲しげにねだられたら堪ったもんじゃない。

余りの破壊力に、俺は思わず中心を硬くする。


それに気付いた雪緒は、嬉しそうに笑って。

茫然とする俺を余所にベルトを外してしまうと、迷う事なく俺のナニを手に掴み取った。






「ちょ、汚ねぇから風呂に…」


「へーき…むしろ、このままがいーもん。」


俺の匂いが好きだと答える雪緒は、躊躇なく俺の勃起したものを頬張って。

口内のしっとりとした感覚に包まれ、俺は堪らず快感を募らせる。






「ンん…やっぱコッチも、おっきいね…」


美味しいとナニを咥えたまま告げる雪緒の顔は、反則なぐらいヤらしくて。嬉々として肉にしゃぶりつく様とその匠な舌使いから、俺は顔を悦に歪める。


さすがというかなんというか…イケメンで遊んでただけあってか、テクニックが半端なくて。

すぐにでも達してしまいそうになるのを、俺は歯を食い縛って耐えていた。すると…






「も…我慢出来ないっ…」


フェラに興奮する雪緒は、切羽詰まった吐息を漏らして。見ればもう片方の手を、自身の尻へと伸ばす。






「雪緒…」


「ごめっ…欲しくて、堪んないんだよ…」


口に含んだまま苦笑する雪緒は。

伸ばした手を、つぷりと自身の秘部へと突き立てて。ズブズブと抜き差しし始め…まるで行為に及んでるかのよう、腰を揺らし出す。





「はぁ…引くよねっ…けどさっ、」


止まんないよと、指の注挿を早める雪緒。


フェラも同様に、裏筋からカリ部分に舌を這わせ、

チュルチュルと先走りを吸い上げてきた。






「待て、雪緒っ…」


「んあ…も、イキそうじゃん…」


飲みたいから口に出していいよなんて、俺どんだけ愛されてんだよって自惚れたくなるけども。


そんな誘惑にも耐えて、俺は雪緒に告げる。





「出来るなら…お前ん中で、イキたいんだけど?」


「え…」


面食らう雪緒は、目を瞬かせて俺を見上げてきて。





「ダメか…?」


さっきの雪緒のように、今度は俺がおねだりしてみる。





「まだ解し足りないなら、俺がしてやっから…」


言ってするりと、雪緒の腰を撫でてやれば…





「も、平気だからさ…」


智久さんの、ちょーだいと。


応える雪緒は、なんとも淫乱な表情で以て。

俺に口付けた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る