28.あなた「・・・はっ・・・!」

あなた「・・・・・・・・・・・・・・・夢か・・・。また、昔の頃の夢見ちゃったな・・・。」


あなた「・・・んん・・・何か、体重いな・・・」


ヤンデレ妹「すー・・・すー・・・」


あなた「・・・こいつ・・・また、俺の寝床に入ってきて・・・そういえば、昨日は、俺の看病がてらに一緒に寝てくれていたんだっけか・・・」


あなた「・・・それにしても・・・もういい年なのに・・・兄貴を抱き枕にして寝るのはやめて欲しいよ・・・、胸なんか押し付けてさ・・・」


あなた「・・・昔から、そうだよな・・・、ずっと俺にべったりで・・・昔から・・・」


あなた「・・・ほらっ、起きろ、「妹」、お前がしがみついてると、俺、起きれないだろう・・・?もう朝だぞ!」


ヤンデレ妹「ふがっ!・・・あっ・・・お兄ちゃん、おはよう・・・」


あなた「おはよう、・・・ほらっ、離れて・・・」


ヤンデレ妹「やだよう・・・眠たいし・・・もう少し、こうしていよう?」


あなた「今日学校だろう!母さんが、ご飯用意してると思うし・・・早く、顔を洗ってきなさい」


ヤンデレ妹「はーい・・・」





♦自宅の玄関


あなた「行ってきます!」ガチャ


ヤンデレ妹「行ってきまーす!」


妹友「あっ!来たでちね!おはようございますでち!!」


あなた「わぁ!・・・妹友ちゃんか・・・おはよう!・・・「妹」と一緒に登校する為に来てくれたの?」


妹友「はいでち!・・・もちろん、「妹」の為だけじゃないですでちよ?」


ヤンデレ妹「ええー・・・来なくていいのに・・・折角のお兄ちゃんとの、一緒に過ごせる時間が・・・」


妹友「家の中で、十分、一緒に居ているじゃないかでち」


あなた「あはは・・・行こうか、二人共」




♦ 通学路


てくてくてくてくてく・・・


妹友「昨日は、大丈夫でしたかでち。でち、結構心配したですでち」


あなた「心配かけて、ごめんね、妹友ちゃん、一晩寝たら、元気になったよ」


ヤンデレ妹「うん、一緒に寝たからね」


妹友「えっ!!一緒に寝た・・・?」


ヤンデレ妹「うん、・・・ねっ、お兄ちゃん」


あなた「お前なあ・・・誤解を生みそうな事を・・・別に、本当に一緒に寝ただけだよ。「妹」が添い寝するって、言う事聞かなくてさ・・・」


ヤンデレ妹「家族だもん・・・添い寝ぐらいするよ」


妹友「いや、おかしいでち。・・・「妹」・・・?あんまり、「」さんに迷惑かけちゃダメでち」


ヤンデレ妹「だって、私、妹だもん」


あなた「ははは・・・妹友ちゃんみたいにしっかりしてくれる妹が欲しいぞ、俺は」


妹友「ふえっ!?」


ヤンデレ妹「・・・むっ・・・!お兄ちゃん、お兄ちゃんの妹は私一人だよ!私以外は、誰も居ないよ!」


あなた「そういう事じゃなくて、もっとしっかりして欲しいと言ってるんだ」


ヤンデレ妹「むむむ・・・」


妹友「・・・いつでも、妹になっても良いですでちよ?「」さん?」


ヤンデレ妹「ダメだよ、何言ってるの?ダメダメ。お兄ちゃんの妹は、私だけだよ」


妹友「・・・いつまでも、「」さんは、お兄ちゃんで居続けられる訳無いと思うでち、早く、兄離れしなさいでち」


ヤンデレ妹「ぐ・・・ぬぬ・・・」


妹友「・・・・・・添い寝なら・・・でちがしても大丈夫ですよでちよ?「」さん?」


あなた「・・・えっ!・・・それはどういう意味・・・」


妹友「・・・そのままの意味ですでち・・・でちは、「」さんの妹じゃないから、家族じゃないので、大丈夫ですでちよ・・・」


ヤンデレ妹「ダメに決まってるでしょー!!」ガシッ


妹友「ぐえっ!」


ヤンデレ妹「お兄ちゃんに対する狼藉は、妹である、私が許さないんだから!!」


妹友「・・・いてて・・・冗談でち・・・でも、いつかは、「」さんもそうやって新しい家族と添い寝する相手が出来て、「妹」が添い寝するのは出来なくなるんでちよ?」


ヤンデレ妹「むむむむ・・・・!!ヤダー!お兄ちゃん!結婚しないでーっ!」


あなた「ははは・・・気が早すぎるよ・・・」

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