23.クラ子・妹友「「」君(さん)っ!!」

ヤンデレ妹「っ!」クルッ!


クラ子「だ、大丈夫!?「」君」


あなた「・・・えっ・・・ああっ、大丈夫だ・・・。何だ、クラ子・・・来てくれたのか?」


クラ子「というか、二人とも、びしょ濡れじゃないっ!こんなんじゃ、体調崩すのは当たり前だっての!」


妹友「・・・タオル持ってこれば良かったでち・・・」


あなた「・・・す・・・すまん・・・急に頭痛くなってさ・・・いてて・・・」


クラ子「いいから、帰るわよ。ほらっ、肩を抱くから、立てる?」モニュ


あなた「お・・・おい、・・・その・・・、当たってるんだよ・・・その・・・胸がさ・・・」


クラ子「どうでも良い事言わなくていいわよっ!」


妹友「もう片方の肩を、でちが抱くでち。・・・『妹』、でち達を傘で差してて欲しいでち」


ヤンデレ妹「う・・・うんっ!」


あなた「ううーん・・・悪いな・・・みんな・・・」


妹友「気にしなくて良いですでちっ!」





♦ 自宅


クラ子「はぁはぁはぁはぁ・・・やっと着いたわ・・・」


妹友「・・・重かったですでち・・・」


あなた「・・・ごめんな、二人とも」


妹友「全然っ!気にしないで欲しいですでち!」


クラ子「・・・貸し一つよ?「」君。後で返して貰うの期待してるからっ!」


ヤンデレ妹「・・・・・・・・・」


あなた「・・・いてて・・・」


クラ子「まだ、頭痛むの・・・?」


あなた「ごめん・・・ちょっと・・・な・・・」


クラ子「濡れてるし、着替えた方がいいわ・・・・・・・・・・一人で着替えられる?」


あなた「・・・・・・ああ、それぐらいは出来るよ・・・ちょっと、着替えに部屋に行ってくるわ・・・」フラフラ・・・


妹友「・・・ちょっと・・・「」さん・・・でちも付いていきますでち」


あなた「・・・いいよ・・・それは・・・大丈夫だから・・・」


妹友「ついて行かせて下さいでち!」


あなた「・・・う・・・うん・・・」


あなた・妹友「」スタスタスタスタ・・・


ヤンデレ妹「・・・・・・・・・・・・」


クラ子「・・・あなたも、着替えた方がいい・・・」


ヤンデレ妹「・・・・・・はい・・・・・・」





ヤンデレ妹「(着替え中)」イソイソ・・・


クラ子「・・・・・・どうして・・・・・・」


ヤンデレ妹「・・・えっ?」


クラ子「・・・・・・どうして、出て行ったなんて、私達からは言えないわよね。ごめんね、変な事言ってさ・・・私達が「」君の恋人なんて、嘘だから」


ヤンデレ妹「・・・えっ?・・・そ・・・そうだったんですか・・・?」


クラ子「・・・うん・・・ごめんね・・・」


ヤンデレ妹「・・・・・・ひどいです・・・」


クラ子「・・・・・・・・・でも、あいつ、困ってると思うよ・・・「」ちゃん、ちょっと、兄貴にべったり過ぎだと思う・・・・・・」


ヤンデレ妹「・・・・・・そうですか・・・・・・?」


クラ子「・・・うん・・・そのまま、高校生になっても、今と同じ様に接する事なんて出来ないと思うよ」


ヤンデレ妹「・・・そっ・・・そんな事無い・・・です・・・」


クラ子「・・・高校卒業して、「」君が就職とか進学とかで家を出ていったら、どうするの?『妹』ちゃん・・・?」


ヤンデレ妹「・・・それは・・・お兄ちゃんについて行くと思います・・・」


クラ子「・・・どうして・・・?高校行かないの?」


ヤンデレ妹「・・・・・・はい・・・・・・」


クラ子「・・・あははは・・・・・・・・マジ・・・・・・・?」


ヤンデレ妹「・・・はい・・・、別に高校は義務教育じゃありませんし・・・」


クラ子「あのねえ・・・自分についてくる為に、高校行かないなんて言い出したら、「」君、とっても残念な気持ちになると思うよ?・・・・・・「」君が妹想いだって、『妹』ちゃん、わかっているでしょ?」


ヤンデレ妹「・・・・・・はい・・・・・・」


クラ子「・・・なら、どうして・・・?」


ヤンデレ妹「・・・・・・家族の人が家族の人と一緒に居たいって変ですか・・・?」


クラ子「・・・え・・・?」


ヤンデレ妹「・・・私、お兄ちゃんの家族ですよ・・・?」


クラ子「・・・・・・・あのねえ・・・限度というのがあると思うんだけど・・・」


ヤンデレ妹「・・・でも、私は、お兄ちゃんの家族なんだし・・・一緒に居るのは当たり前・・・ですよ・・・」


クラ子「・・・ううーむ・・・・・・じゃあさ、あたしが、もしも、仮に「」君とあたしが結婚して、家族になったとして、二人で居住を構えたいって言ったら・・・どうする・・・?」


ヤンデレ妹「・・・えっ?」


クラ子「・・・・・・どうする・・・・・・?」


ヤンデレ妹「・・・・・・何で、そんな事、聞くんですか・・・?」


クラ子「・・・もしもの話。単なる思考実験よ」


ヤンデレ妹「・・・・・・そんな事わかりません・・・それでも、私は、お兄ちゃんの妹・・・ですから・・・」


クラ子「・・・・・・そっかあ・・・。ごめんね、変な事聞いて・・・」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る