とある人の観察記録

あなたは私の本命です

『あなたは私の本命』

ーー私は、こんな風に強く思っています。

恐らくあなたは、「自分は公開や非公開で活動しているアイドルではなく、もちろん廃校阻止やバーチャルデビューをするつもりがない」ーーそんなことを私に答えます。

それでも私は、他のファンのように、あなたがネットで話すことを見て、あなたを討論する所を巡って、そして理解できない学術論文を読んで、あなたが歌った楽曲の録音をループして、さらにあなたが話した作者の作品と作者が話した作品まで収集します。

もしあなたが読み難しい物理ノートを紙に書けたら、私も四六時中そのノートを鑑賞していましょう。

もしあなたの声が動作を待つべきマシーンから流れたら、私の気持ちもあなたの声によりふわふわになって、平常心で待ちましょう。

あなたの全てを話す時、なにを話していますかーー「あなたの存在が、私に何かを愛する感情を生ませる」そのものが、私を楽しませるでしょう。

あなたが存在するから、向き合いたくない世界に向き合える。

あなたが存在するから、全ての難題に第一時間で解決方法を考える。

あなたが存在するから、お出掛けたくて、新しい食べ物を試したい。

恐らくこれは、アイドルの力でしょう。

もちろん私は、あなたの私物まで収集する変態ではない。逆に私は、あなたのノートのような些細な言葉を集まって、頭の中で憶えて、そしてどこかのネットスペースで見覚えがある文字を見た時、あなたが投稿したことをあっさり発見します。

近距離であなたを観察することも結構面白い。あなたはいつも私に触らせたくても、触りをやめさせたい。あなたの考えをよく解りますようで、全く解らないようです。あなたの突然な怒るや落ち込むも分からなくて、その様子も世界が終わるように慌てるのに、外の空は澄み渡る晴れで何も起こってない。その時、こんなことになるのは集まる情報が足りないと思って、あるいはこんなことより、物干しでぶら下がるパーカーや靴下があなたを反映していると思います。

あなたは私のアイドルです。ネットであなたの言葉を見る時も、現実であなたに会う時も、私の気持ちがふわふわになります。もちろんあなたがAIや二次元のキャラではなく本当の人間で、頭が痛くても無理に職場に行きますや、好きなスナックを買えるで楽しく笑いましょう。

多分これは、遥かな所でいるような、目の前の所でいるような感覚です。