第3話:風俗の選定
家に帰り風俗の選定を始めた。風俗には行ったことはないが俺も男だ。興味本位で調べたことは何度もある。風俗に使われている写真はほぼ本人ではないということくらい分かってる。
書かれている”ワード”も地雷だ。俺の学生時代の友達がぽっちゃりを選んで朝〇龍が来たと泣いていたことがあった。これも気を付けなくてはならない。
こういうときに一番頼りになるのがネットの掲示板だ。匿名で何でも書き込めて誹謗中傷も多いが逆に言えば正直な感想が多いということだ。
「どうせ卒業するなら最高の女性で卒業したいな」
こうして俺はこの辺りの風俗の情報をあさりに漁った。そして、自分なりに良いと思う店と女性をいくつかピックアップした。
「ん-これくらか。かなり時間がかかったな。ん?」
ふと時間を見ると時計はすでに朝の5時30分を指していた。
年甲斐もなく徹夜してしまった。この時間から二度寝をすると間違いなく起きれない。仕方がないのでこのまま仕事に行くことを選んだ。自室を出て顔を洗おうとすると目の下にクマができているのが分かり余計行きたくなくなった。
朝食を食べ会社に向かう。向かう前に母から童貞を連呼され口喧嘩が勃発したのは忘れよう。
会社に着くと中田がさっそく聞きに来た。
「いくつかピックアップしてきた。この紙を見てくれ」
「お!いいね!俺が狙ってたところも入ってるし」
「じゃあ今日いくぞ」
「おうよ」
こうして俺たち二人は仕事終わりに風俗へ行くとになった。最近はあまり感じなかったが久しぶりにわくわくしている。男はチ〇コで物事を考えると揶揄されることがあるが本当かもしれない。
ということを考えていると、隣に田村さんが立っていることに気が付いた。
「あ、田村さん。どうしました?」
「岩田さん、あの......トイレの消臭剤ってバラとレモンどちらを使用した方がいいですか?」
「あ、え、レモンでいいんじゃないかな」
なんで俺に聞くんだ?田村さんは聞いた後とそそくさと自席に戻ってしまった。なんだったんだ?
仕事が終わり中田の方を見に行くと、まだ少し仕事が残ってるようで少し待てと言われた。それならその間にピックアップした店から今日行く店を決めておこうと、メモを取り出した。
一店舗目は清純タイプの店。二店舗目はギャルタイプの店。三店舗目は一店舗目と同じだ。
ギャルと清純派は真逆だが、俺はどちらも好きだ。中田はギャルが好きだといってたから二店舗目がやや優勢か。しかし、一店舗目の清純そうな子も捨てがたい。意見が割れた場合、中田に折れてもらおう。俺には童貞がかかってるんだから。
そんなことを考えてると中田が荷物をまとめ駆け足でこちらに向かってきた。
いよいよ、風俗へ向かう。少し不安もあるがワクワクの方が大きい。
会社の玄関を開け冷たい風が頬を打つが、今の俺にはなんの冷たさも感じなかった。
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