第2話 挑戦の始まり

コロナ休校の開けた頃、母と共に担任と学年主任にお願いをした。

今となっては内容は覚えていないが、かなりストレートに言った記憶がある。

軽く1時間ほど話して担任と学年主任はかなり乗り気だった。

「なんかスムーズに行きそうだな〜」

そんな事を考えていた。


クラスメートの子にも段々とそういう話をした。

みんなは否定することなく、

「やっぱり女の子か〜」とか

「なんとなくそうかな〜って思ってた〜」とか、

”トランスジェンダー“としてじゃ無くて、一人の「女子」として見てくれた。

私は「あっ、こんな事もあるんだな〜、これから楽しい生活が始まりそうだなぁ〜」と思って胸を膨らませていた。


みんなからの共通の質問は、

「やっぱりセーラー服着たいの?」

私も着たい。

私は「うん」と答えた。

みんなは「協力してあげる」と口を揃えて言った。


夢の様だった。

まだこの時はとっても楽しかった。

制服が違うことは関係無く、みんなとわきわいわいと制限された生活の中、青春の1ページを刻んでいった。


当時は休校期間明けだったのでみんな勉強はボロボロでしたとさ。




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