ゲームのモブに転生した僕は全てを利用して最強へと至り、最推しの魔王のために暗躍しようと思います！！！

第一章 異世界の学園

エピローグ

　紫色の花びらが散っている木の下。

　そこに一組の男女が向かい合っていた。

「あの……」

　頬を赤く染めた少女。

　腰まで伸びた輝かんばかりの金髪に、星のように光る碧眼を持った絶世の美少女。

　少女は目の前に立っている少年にその碧眼の瞳を向ける。

「何？」

　頬を赤く染めた少女に対して、平然としている少年。　

　黒髪に紫色の瞳を持った……どこにでも居そうな平凡な少年。

　少年は目の前に立っている少女の碧眼の瞳を受け止める。

「好き……です。私と婚約してくれませんか……？」

　少女はか細い声で、少年に告げる。

「っ！」

　少年はその少女の言葉を聞いて驚愕し、固まる。

　そして。

「ごめんなさい」

　少年は拒絶の言葉を口にし、頭を下げた。