hyperlexia
読ませて
読ませてくれ
このページが開かない、君が閉ざして読めない
何かが張り付いている
何を張り付けたの、ページを傷つけたくないんだ
失われてしまう、読めなくなってしまう
言葉がつながらなくなる
君を追えなくなる
今日も君が言葉をくれない、僕は何もわからない
きみは読めと言う、でもそこには何も書いていない
どこにもだ、何も書いていない
はやく書き込んでくれ、僕は全部見ている
君が手をあげ、頬をひどく染める
僕を強く打って、君はふざけるなと言う
僕はふざけていない、どこに書けばそう君に伝わる
君は読めと言う、あなたは読もうともしないと言う
それは違う、僕は全て読んでいる
僕は誰より読んでいる
君は妙な声で笑う
あなたは私の死体を見ても何も読み取れないでしょうね
あなたは私の遺骨を見ても何も読み取れないでしょうね
あなたは私の棺を見ても何も読み取れないでしょうね
あなたは私の墓石を見てやっと読み取るんでしょ
私の名前だけね
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます