異世界転生したのでエロマンガを再現するスキルを覚えてみた
助部紫葉
プロローグ
「それじゃ俺、魔王討伐の旅に出るよ!」
とある田舎の寂れた村。人口は数十名程度の小さな村だ。
そんな村から俺、ガンマは魔王討伐の旅に出る。
見送りに来てくれたのは幼なじみの少女オサナ。くせ毛の金髪が特徴の可憐な少女。
俺とオサナの姉貴分である狩人アーネ。凛とした佇まいに長いポニーテールが特徴の年上のお姉さん。
最後に黒いローブに三角帽子、いかにも魔法使いといった格好をしたリーバ。見た目こそ小さいが実は数百年を生きる不老の魔女だ。
そんな可愛い子3人が俺の見送りに来てくれている。
「寂しいけど……これも世界のためだもんね!頑張ってガンマくん!必ず無事に帰ってきてね!」
「本来なら私も一緒について行きたい所なんだが……この体ではな……オサナとリーバと共にここで帰りを待ってるから、必ず帰ってくるんだぞ!」
「ヌシの事だ、なんら心配はしとらんのじゃけど……あまり無茶をするでないぞ」
そう言って、リーバは愛おしいそうに自身のお腹を撫でる。それに習うようにオサナとアーネも自身のお腹を撫でた。
ポッコリと膨れ上がったお腹。いわゆるポテ腹である。
3人とも妊娠中であった。
3人全員とも俺の嫁なので、もちろんその子らの父親は俺だった。
どうやら俺は剣と魔法のThe異世界に転生したらしい。
幼い頃、森で拾われてオサナの両親に育てられた。
物心ついた時ぐらいだろうか、俺に前世の記憶がある事に気がついたのは。
前世の記憶は朧気で何故こうして異世界転生したのかは定かじゃない。森で拾われ、出生も不明と来たもんだ。
まぁ、そこら辺は特に気にしていないのだが。
そんな異世界転生した俺には漠然とした前世の記憶の中で強く心に残る願いがあった。
『エロマンガみたいな生活を送りたい』
正直、馬鹿な願いだと思う。だが、如何せんこの願いに俺は支配されていた。
端的に言って思春期の高校生にも劣らないほど頭の中はエロい事でいっぱいであった。幼少期から。
オサナと一緒に川遊びに出かけては、しれっと身体をまさぐったものだ。とんだエロガキである。
しかし、俺のスケベ思考はそんなことで収まりの効くほどヤワなものではなかった。
気がつけば俺は剣の素振りに魔法の修行、そしてモンスターの討伐と自身を鍛える事に終始していた。それはもう地獄のような日々。血のにじむような努力をした。
それもこれもエロマンガみたいな生活を送るためだ。
俺には力が必要だった。そうエロマンガ的ご都合主義なスケベスキルを身に付けるために!
そんなアホな行動理論で俺は力をつけ、そして多種多様なスケベスキルの数々を身につけることに成功した。
48のスケベスキル。それが俺の身につけた力である。
そのスケベスキルを活用し、まずは幼なじみのオサナを快楽の虜にし、それで満足することなく年上のアーネさんも快楽堕ちさせる。
さらに仕上げとばかりに村の近くの魔の森。その奥地に住んでいた不老の魔女リーバを襲撃、打倒し、いっぱいスケベした。
3人の可愛い嫁に囲まれるハーレムを形成、まさにエロマンガの様な生活を送っていたのだが。
そんな折に風の噂で魔王の話が舞い込んできた。
なんでも世界各地でモンスターが大繁殖、凶暴化し、到底無視できるものでない被害を出しているようである。その原因が魔王の復活にあるとかなんとか。
これは聞き捨てならない。俺のエロマンガみたいな生活を脅かすというのなら、何人たりとも容赦する訳にはいかない。
そうして俺は魔王討伐の旅に出る事を決意する。
エロマンガのような生活の末、当然の如く妊娠してしまった嫁達を残して行くのは気が引けるが……。
最近の異世界もの的に魔王ってだいたい美少女じゃん?ならば堕として嫁として迎えなければならない(使命感)
それに俺の滾る性欲が囁く。もっとたくさんの女の子達とスケベしたいと。
3人に飽きたとかそういうわけではない。きっちりと3人とも愛してる。大切な嫁たちだ。
嫁は減らすな増やすべし。
嫁の数だけ幸せは増えるのだ。
俺は本能のまま下半身に従うぜ!
まぁ、魔法でいつでも戻ってこれるので特に心配することも無かったりする。
それじゃ、ちょっくら魔王討伐(性的な意味で)して世界救ってきますかね!
あとまだ見ぬ可愛い子ちゃん達とスケベしにイきますか!
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