第10話 決闘

はぁ…どうしてこう俺は運がないかね

カグアも追放できないし、好きな子は寝取られるし


はぁ〜、アイツら役に立たないしもう俺一人でも戦えるからいっそのこと俺がパーティーを抜けるか


…でもカグアにパーティーをめちゃくちゃにされたのに泣き寝入りってのは性に合わないなぁ


なーんか、カグアをどうにかできる方法無いかな〜

パーティーを抜ける際にぶん殴るとか?


いや、でもそれだとなぁ…

殴った俺が悪い、みたいな感じになるしなぁ…


百人抜きのときみたいに決闘的な感じで…

…決闘?それだ!


決闘でボコボコにしてやろう!

決闘だから俺の命を賭ける事になるけど…


どうせ負けないから問題無し!

それに俺の固有属性【天】を使えば…


フッフッフ…

今までの恨み全てを込めて、ブチ殺してやるぜ…!


ーーー


「カグア、俺と決闘しようぜ」

「…決闘?何故僕がそんなことを?」


「いいから決闘するのかしないのか、どっちだ?」

「しな…」


へっ!そう言うと思ったぜカグアさんよぉ!

【操】属性上位魔術【スペルミス】!


「いや、決闘、やる…ハッ!?」

「お?やるのか、お前らも聞いたな?じゃ、さっさと訓練場に行こうぜ」


馬鹿がよぉ!断られる事への対策をしてないと思ってたのかぁ!?


3つ目の固有属性と剣術科の奴らによる証言!

この二つから逃げられると思うなよ!


ーーー


さて、カグアが弱い事は分かってる、だから先ずは魔術戦をして俺の方が魔術師として優れている事を見せつける


…いや、カグアの流した噂のせいで俺の評価だだ下がりだからここらで取り返しておこうと思ってな?

決して嫌がらせではないぞ?


そしてシメは剣術、といってもただ殺すんじゃないとある剣を使って一生もののトラウマを植えつけるんだ、殺しはしない


…お、そろそろ決闘が始まるな


「アレはどういう事だ、君も魔眼持ちなのか?」

「魔眼?はともかくお前を操った魔術は固有属性だ俺が犯人とはバレようがないぞ?」


だからこそ堂々と決闘に人を呼んだり

躊躇わす人に対して魔術を放ったりしてるからな


「なっ…!固有属性だと…!しかし私の魔眼で速攻で降参させれば…!」


…ん?なんだこの魔力、まるで俺の【操】のようなしかし、もっと悪意のある魔力…


だが俺も似たような属性を持っているのでな

効かんわ!


「さぁ、始めようじゃないか、先ずはカグア、お前から魔術を使いたまえ」

「なぁ…っ!効いてない!?」


あっ…さっきのはこいつの攻撃だったのか…

でもお前が攻撃してくるまで待つぞ〜


「炎属性初級魔術【ファイアーボール】!」


えっ!?初級魔術をわざわざ詠唱して発動を!?

…こっちも最高火力でオーバーキルしてやるか


「炎属性魔術天災級魔術【天降り】」


はーい、天災級魔術…人類の到達点とも言われる規模の魔術でブチ殺しますね〜


いや、まだ殺しはしないけどね?

だってこれから殺すから


「二混合属性特殊魔術【天命剣】」


【天】属性と【剣】属性、固有属性二つを混ぜ合わせた魔術…この魔術の効果は斬った後に回復する、という単純な物だ


つまりこの魔術で首を斬ると〜?

はい!一瞬死ぬ訳ですね!ざまぁ見やがれ!

めっちゃ痛いだろ!


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