第2話家族

転生してから五年たった。俺は走ったり話したり、ある程度の読み書きができるようになった。


言葉が理解できてわかったことは父の名前がダリア・アンドール

母がアリア・アンドール

そして俺の名前がカルマ・アンドールだ。

うちの家族は、母親と父親そして俺の三人家族だ。俺はこの世界に来てから誓ったことがあるもう後悔はしない、誰も傷つけない。

その誓いの思いを忘れないためにも嫌な前世でのことをたまに思い出すようにしている。


「カルマご飯よー」そんな声がキッチンから聞こえてきた。もうそんな時間か

「分かりました母さん」


家族全員でテーブルに座り「いただきます」俺はこの世界の食べ物は日本と比べあまり美味しくないだろうと思っていたが食べてみるととても上手い。

母さんの腕がいいのだろうか。「今日もとても美味しいです。母さん」俺が正直にそう言うと「ありがとうカルマ作りがいがあるわ」


俺が褒めるととても嬉しそうにニヤニヤする。可愛いらしい。


「そうだわ、カルマ明日も剣術の稽古を頑張るのよ」

「明後日は魔術の練習も頑張るんだぞ」父さんがそう言う。「はい、父さん母さん」俺は元気よく返事をする。


この家族は母さんが剣士そして父さんが魔術師なのだ、逆じゃないかと思い聞いて見たことがあるが逆じゃないらしい。


そして言わないようにしているが二人とも教えるのが絶望的だ。そこを踏み込んでダンだとか、腕に力をグッといれてボンとだす、分かるわけがない。


そんなことを考えているうちに食べ終わっていた。「ごちそうさまでした」皿を水につけ戻ろうとする。「歯をしっかり磨いて早く寝るのよー」母さんが俺に注意をする


「はーい」俺は返事をし階段を上がり自分の部屋に戻った。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る