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  • 第4話 冬の鐘への応援コメント

    自主企画「\音楽ガチ勢による音楽がテーマの小説ゥ」で拝読しました。


    一人のピアニストの、心の葛藤と挫折とその顛末をきちんと描ききった、なかなかにドラマティックな物語だと思います。これ自体は立派に完結しているので、以下は玉の上のホコリをいちいち気にするような神経質な客の雑文として読んでいただければと思います。

    ・第二話のアンサンブルのシーン、「遠雷と蜂蜜」の映画版でのカットをさらにアップデートしたようなスリリングな場面ですが、チャイコの一番はさすがに連弾では無理ではないかと思いました。まあ、二パートの楽譜を知り尽くした弾き手同士ならどうにかするかも知れませんけれど、生半可な自称"音楽通"からのいらぬツッコミを未然に防ぐためにも、ここは二台ピアノのデュオでよろしかったのでは、とも思います。ただ、絵的には至近距離で肩をくっつけ合ってる場面の方がふさわしくはありますね。

    ・同箇所、中程の「彼は楽しそうにわたしは意地に」、ここは「意固地に」かなと思いましたが、いかがでしょう。

    ・繰り返しますが、この話は十分完結しています。ただ、第三話によると、彼は右に指三本、左は手首そのものを一本と数えて計四本の指が使えるわけで、ここから独自のピアノを追求する道はまだ残っているわけです。あるいは主人公と連弾ユニットを組んで、「三手のピアニスト」となることも。
    ご存じかどうか、近年では片手ピアノで最初から活動する「ワンハンドピアニスト」と呼ばれる方々が注目を浴びています。そういうネタは今回のストーリーと全く別の話であると切り捨てるのも妥当な選択ですが、春馬と冬実が、二人で"三手用"のカンパネラを弾いて喝采を浴びる、という展開を第五話以降に組んだとしても、多分物語はスムーズにつながると思うし、むしろ主人公の憎しみがここまで昇華した、という形にもなるのでは、などと、僭越なことを考えてしまいました。
    まあ正直、最後が「二人して泣き続けた」で終わりだと、キャラがかわいそうすぎるかな、と思ったもので w。

    長文並びに失礼の数々、ご容赦の程を。