プロローグ

―――その女性との出会いはまるで運命だった

いや、天使が運命などと言う言葉を言っていいものか?

だが、思う。こんな素敵な女性はまずいなかった。ただ座って本を読んでるだけの女性が、こんなに美しいものかと

女性はその女性に声をかける。何かを吸い取られたかのように

「あの!すいません」

「…はい?なんでしょうか?」

女性は反応する。声をかけた女性は言う

「あの…一人…なの?」

「はい。私は一人でいます」

こんな美しい女性が一人?信じられなかった。あまりにも美しすぎて、友達がいそうな感じがするのに

「座っていいかしら?」

「はい。どうぞ」

そう言うと女性が横に座る。女性が見る。一体なんの種族だろう?だが、すぐに判明した

髪がたくさんあり耳が少し尖っていた。間違いない。エルフだ

「…もしかしてエルフ?」

「ハーフエルフです」

そう言うと女性はまた本を読む

「私もハーフよ。ハーフエンジェルっていうんだけど」

本を読んでる女性がふと、女性の顔を見る。珍しいのか、気になったのかはわからない

「…名前を伺ってもいいですか?」

「私はファリア・インターピット。この大学の2年生よ」

「先輩…ですか?私はセレネ・ディスティア。1年です」

なんと、後輩だった。桃色の髪の女性は驚いた。そして、言う

「セレネ…なんて良い名前なの。美人に近い名前じゃない」

その名前が気に入った。本を読んでる緑色の髪色をした女性は少し微笑む

「ふふふ…。でも嬉しいです。天使様と出会えて、私は嬉しい気分です」

「あまり天使っぽくはないけどね。あはは…」

2人は笑い合う。セレネと呼ばれる女性はすっと立つ

「では、私はそろそろ講義があるので…失礼します」

「あ!ちょっと待ってセレネ!」

立ち去ろうとした女性を呼び止めた

「…なんでしょうか?」

「あの…!もし、よかったら私と一緒に会話アプリで会話しない?」

「…私を、ですか?」

「そうよ!仲良くしましょう!おねがい!」

おねがいなんて言われたら断ることができない。その女性は微笑みながら言う

「ええ。いいですよ」

そう言うと2人は連絡先交換をした

「ファリア、さん。どうかよろしくおねがいします」

「ええ!こっちこそ!」

緑色の髪色をした女性はその場を立ち去る。一方の残された女性は姿が見えなくなるまで見送る

「…なんて美人な人なんだろ。これは仲良くしたいわ…」




―――キミと出会う為だけに 生まれたなら 変えられるかな…





     4Season4Legacy

     ~Half Memories~


       Prologue


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