第36話 エネ

 エネと再会後、明日花に教育係を紹介して欲しいと言われていた事を思い出した瑠衣は、一応エネなら出来るかもという旨を萌生を通じて伝えていた。

 その数日後に訪ねてきたエネが眉をひそめながらも、明日花の教育係になった事と、それにあたって引っ越す事になった事を教えてくれた。


「あんたのせいなんだから、引っ越しくらい手伝って頂戴よ。」


 と言われたため、今日は引っ越しを手伝いをしに来てみたが、小さな小屋にあったのは画材道具や書きかけの原稿くらいで手伝う事などほとんどなく、エネがこの世界で書いていた絵や漫画を見たり読みあさっている間に時間が過ぎていった。


「でもまさかエネが明日花様の教育係になるとはね。」

「どの口が言うんだか。勝手に紹介したのはどこの誰よ?」

「ははは・・・」


 一通り作業が終わり、沸いた湯を台所へと取りに行きながら、瑠衣は苦笑した。

 急須お湯を注いでお茶を淹れると、湯飲みをエネに差し出す。


「でもさ、先日明日花様を見かけたけど、両手に難しそうな本を抱えて泣いてたよ。」

「あぁ。とりあえず私の準備が終わるまでに書庫にある潮に関する歴史的資料を全て読んで暗記するよう言っておいたから。」

「うわぁ。、鬼。・・・知ってる? エネと違って普通の人間の脳はさ、一度見ただけで物を覚えられるようには出来ていないんだよ?」

「仕方ないでしょう。明日花は知識も経験も全く足りていないんだから。成人するまであと数ヶ月、それまでに何かしらの結果を残せなければあの子に未来は無いの。それを分かって、本気で遅れた15年分を取り戻す気があるみたいだから引き受けた。厳しくなるのはあの子も承知の上よ。」

「へぇ・・・」

「何よ?」

「え? いやぁ。エネが介入する事を決めたってことは、明日花様って素質はあるんだなぁと思って。」


 エネ、基、有栖川絵音の経営手腕が並外れていることはとても有名だった。

 特にすごいのは、先見の目。可能性の無いモノは見向きもしない彼女が選んで着手し始めたものは、どんなモノでも各界から注目を浴びるのだとか。


「素材としては悪くはないわ。ただ圧倒的に時間が足りない。花が開くかは怪しい。でも、だから面白いじゃない? 失敗したって私に損害はほぼ無いわけだし気楽なもんよ。ちなみに私のコンサルト実績は勝率98%だったわ。」

「凄い。っていうかそれ、逆に2%どうしたのって感じだね。でもそっかぁ・・・じゃぁ、今の内に明日花様に恩でも売っておこうかなぁ。」

「逞しいわねぇ。」

「野良には生きづらい世の中だもん。後ろ盾は大切!! はーぁ。私にも家くれないかなぁ?」


 その片付いた内装を見渡しながら、冗談を飛ばす。

 旅人なので、家なんてもらったとしても手に余るだけなのだが、自分の家という物に憧れは多少ある。


 教育係を引き受ける条件に領主からもらったというエネの新居は、前々からエネが目を付けていた場所で、元々は海外の富裕層が別荘としてたてたという手頃な広さの一軒家だ。

 周囲をぐるりと森林に囲まれた場所に位置し、街のすぐ近くにあるというのに、知らなければ到底たどり着けない秘境のような家。ここに更に人避けの結界を張って穏やかに過ごすのだとか。

 外人の家だっただけあって、テーブル、ソファー、キッチンなど倭ノ国にはない家具が一通りセットされていた。


「言えば貰えるんじゃない? あんたのこと相当好きみたいだから。「瑠衣の友人として恥ずかしくない人間にたりたいのですわ!!」とか言ってたし。」

「そう、何故か過大評価されてるんだよね。私何もしてないのになぁ・・・。どう考えたって、私が明日花様の「ご友人」名乗るのがおこがましいでしょ?」

「・・・それはノーコメントとしておくわ。」

「え? 何か言ってたの??」

「さーね。」


 含みのある言い方で、エネが話を終わらせる。その物言いは気になったけれど、続きは教えてもらえなかった。


「さって、じゃぁそろそろ解散にしましょう。手伝ってくれてありがとう。」


 お茶を飲み干して、エネが立ち上がる。


「え? 奥の和室の掃除は? 寝室なんじゃ・・・」

「いいわよ。ソファーあるし、客でも来なければ和室を使う予定無いの。」

「勿体ない・・・。使わなくても手入れしないと、すぐに劣化しちゃうんだよ?」

「だからって、あんたに掃除させるのはなんか気が進まないのよね。」


 一瞬何を言っているのか理解できず「え?」となってから、その意味が分かって瑠衣はぷっと吹き出してしまった。


「気遣いありがとう。でも、気にしないで。私、家事自体はそんなに嫌いじゃないから。それに、せっかく持ってるスキルなんだし使わないのは勿体ない! 今日は大して手伝えてないし、こっからが真骨頂を発揮するところだよ。」

「・・・そう? あんたがそれでいいなら、お願いするけど。でも、無理しなくて良いわよ。今日中に終わらなくたって別にいいんだから。」

「うん。ありがとう。じゃぁ・・・」


 瑠衣が持ってきていた荷物を広げると、それをまじまじとみて、エネが呆れ笑いを浮かべた。


「何を持ってきたのかと思ったら・・・掃除用具だったの? やる気満々じゃない。」

「だって引っ越しといったら掃除でしょ? よかったぁ。リビングが清掃済みだったから、出番なしかと思った。必要そうな道具をね、女将さんに借りてきたんだ。よーし、じゃぁ早速、これらを使ってお部屋をピカピカにしようっ!」

「あんた、人の話聞いてないでしょ? ったく・・・本当に無理はしないでよ? あんたに倒れられると四方から非難が殺到するわ。」


 後ろから呆れ気味に放たれる声に「はーい!」とから返事し、瑠衣は長らく人の入りが無かったであろうその部屋の掃除を意気揚々と初めるのだった。




 ***



 その日の夕方、見違えるほど綺麗になっていた部屋の片隅で「後もう少しだけー!!」と騒ぐ瑠衣を宿琉球へと帰し、エネは一人飲み屋街へと足を運んだ。

 行きつけの店である、モニカのBARのカウンターで、いつも通り一人静かにグラスを傾けていると、隣の席にコトリとグラスが置かれ、誰かがそこへ腰掛けた。


「隣を失礼するよ。玉藻たまもさん。」


 懐かしいその呼び名に、思わず横を振り向いてしまい、そこでニンマリ微笑んでいる見知った顔を見て、エネは策にはまった自分を殴ってやりたいと思った。


 妖狐であるエネの年齢は数百年を優に越えてる。

 玉藻は、その昔名乗っていた名。

 生きてきた過程では、様々な事があったのだけれど、隣で無邪気よろしく、女子の好きそうな笑顔をきゅるりと浮かべている彼もまた過去に縁があった一人だった。

 ただし、その頃の彼は、瑠衣から聞いた人物像とは全く別人で、目が合えば刀を抜くような阿修羅だった。

 それこそ見つかったが最期、害虫駆除よろしく殺されかけた因縁の手前、仲良く酒を交わす気などさらさらない訳で、瑠衣を介さなければ関わる気など無かったのだが。


「人違いじゃないの?」

「そう、じゃぁ、アリス嬢だったかな? あの時瑠衣ちゃんがそう呼んでいたんだよね。仲いいんだ。」


 嫌みな笑みを浮かべるその顔が憎らしくて、思い切り睨みつけて舌打ちしてやった。

 どうやら、関わらない訳には行かないようだ。


「瑠衣が何を言ったか知らないけど、私はエネよ。・・・。」

「あぁ、そうだった。エネ嬢だったね。こんばんわ。僕、美人が1人で飲んでるのを放っておけないたちでね。一緒にどう?」

「・・・茶番はいいからさっさと要件を言いなさい。あと、かみ殺されたくなかったら、その気色悪い敬称と顔やめてくれる? あんたにきゅるっきゅるされたって、嬉しくも何ともない。むしろ敵意しか浮かばないわ。」

「あはは。だよねぇ。」


 史郎が全力の作り笑いをやめ、スッと目の色を変える。

 けれどその横顔でさえ、エネが知っているものには遠く及ばない柔らかい表情に見えた。


「まさか瑠衣ちゃん絡みで会うとはね。本当にお友達なの?」

「知り合いなのは確かよ。でもその経緯を話すつもりはないわ。そっちこそ、何であんたが瑠衣を拾ってんのよ。」

「君とのいざこざの後、僕にも色々あったんだよ。聞きたい?」

「興味ないわ。」

「だよね。・・・でもそう、お友達なのかぁ。じゃぁ、今後あの子に危害を加えるつもりは?」

「ないわ。この間のは事故みたいなものだったのよ。私は今、この街で静かに暮らしている一般人。それ以上にもそれ以下にもなるつもりはないの。」

「本当かなぁ・・・騙すのは得意でしょ? 案外黒いこと考えてるんじゃないの?」

「あんたこそどうなのよ。敵と見なせば片っ端から殺してたくせに、医者なんて似合わないことしてるらしいじゃない。あぁそうだ。私も、誰かさんに斬られた古傷がまだ残ってるわけだし、診て貰おうかしら?」

「・・・え・・・と・・・」


 お互いに信頼関係の欠片もない今、言っても仕方のない部分をつついて来た史郎を倍返しで黙らせる。

 気まずそう反対方向へ目をおとした史郎を鼻で笑いながらグラスを傾けた。


「・・・あの子に危害加えるつもり、本当にない?」

「しつこいわね。何なのよ。」

「ん? いやぁ。ならさ、あの子のこと、見守ってあげてほしいっていうか、力になってあげてほしいなぁと思って。よけいなお世話かもしれないけど。」

「はぁ?」

「ほら、うちって男所帯でしょ。難しい年頃になっちゃって、子育てに限界を感じてるっていうか。」

「子育てってあんた・・・親気取りなわけ?」

「気取りはしないけれど、一応責任は感じてるよ。・・・あの子の周りはさ、やたら色々なものが飛び交ってる。それ言ったら、僕も君もだけど。なんていうのかなぁ・・・引きつけちゃうんだよね、色んな物。だから今まで隠してたんだけど、そうもいかなくなってきた。仕方ないよね、あの子だって自由にやる権利はある。むしろ今まで良く黙って着いてきたなぁって感じだよ。ただ・・・君がどんな姿を知っているかは知らないけど、危ういんだよあの子。物凄くね。だから、あの子を見る目とか、支える者とかそういうのが、必要だと思ってる。」

「・・・気持ち悪い。」


 柔らかい物腰で、瑠衣を語る史郎にエネは吐き捨て残っていた酒を呷る。

 空になったグラスを軽くテーブルに叩きつけて、おかわりを注文した。


「・・・っていうか、妖狐を信用するわけ?」

「さぁ? ただ、あの子最近、翔にも反抗するんだ。「妖怪でもなんでもいいです。彼女は大切な友人なんです!」とかいってさ。目の前で翔を取られてもなお、翔とも君とも一緒にいる方法を懸命に考えてたりしてさ。そんなの見せられちゃうと、瑠衣ちゃんの保護者史郎さんとしては、尊重してあげないとって思うわけで。」

「・・・ホント気持ち悪い。」


 カウンターから差し出されたカクテルを受け取り、エネは口に含んで飲み込んだ。

 ゆっくりと息を吐き出して、隣でグラスを傾ける史郎を見つめる。


 人を化かす能力が高いだけあって、心を読み解くのも得意だ。

 史郎が持つ瑠衣への想いが嘘ではない事は分かる。

 だからといって、過去のしがらみが無くなるわけではない。


「私も瑠衣からあんたの事聞いたわよ。あんたとの思い出は、女子の嫉妬がらみばかりでロクなものが無いって。手紙から始まり、物は飛んでくるわ、通り魔にはあうわ、毒盛られてみたり、先日ついに海に浮かんだって? 遊ぶのは自由だけど、もう少し相手をえらんでくれないと、いつか嫉妬に殺されそうだって。案外あんたが一番瑠衣を消しに行ってるんじゃないの?」

「あ・・・はは・・・厳しいなぁ。返す言葉もない・・・。」


 軽く嫌みを言うだけで肩を落とす史郎。

「っていうか、知らないやつあったんだけど、通り魔ってなんだろう?」と、首を捻っているその姿に、その張り合いのなさに、胸にこみ上げる不快感を飲み込んだ。


『ホント調子狂うわ・・・これも手管だったとしたら、あたしの負けね。』


 不毛なマウントの取り合いに参加してしまっている自分にも嫌気がさし、落ち着こうとエネは息をついた。


 脳裏に浮かぶのは楽しそうに出来事を話した瑠衣。

 9割が翔の事であったけど、ほんの少し垣間見えたのは史郎の姿は、いつか斬りかかってきたそれとは全く結びつかなかった。


「史郎さんは多分、私のために無理して医者になったんじゃないかなぁ。だって、あれだけ強いなら、わざわざ医者にならなくたって十分暮らせたはずだよ。」

「え?」

「って、言ってたわよ。覚えてるんだって。夜中にふと目が覚めるといつも書物と薬草と睨めっこしてたあんたの姿。仕事して、衣食住確保して、翔に稽古つけて、時間なんてただでさえないのに、身体の弱い自分のせいで相当無茶してたと思うってさ。あんたとの思い出が何もないのも多分そのせいなのに、翔にばっか懐いて申し訳なかったから、これから孝行できたらいいなぁ、とかなんとか。」

「瑠衣ちゃんが・・・?」

「あんたに頼まれなくたって、私は私の都合で瑠衣と付き合っていくつもり。どうせあんたと私の利害が一致することなんてないんだし、あんたがこっちの事情に深入りして来ないなら、そっちの事情を詮索したりもしない。それでいい?」

「・・・うん。ありがとう。」


 耳たれワンコが「くーん」と泣くように、下手に頭を下げて礼を述べる史郎に、瑠衣の顔が思い出される。


『瑠衣に会えたの、こいつのおかげでもあるのよね・・・』


 その姿になんとなく、今ならば歩み寄れる気がした。同時に今歩み寄らなければ、永遠にしがらみ続ける気も。どちらが正しいのかは分からないけれど、今この瞬間、自分を殺そうとした過去の姿を呪うより、瑠衣を生かしてきた目の前にいる史郎を受け入れてみたいと思えた。


「じゃ、一時休戦ね、史郎さん。っていうか、史郎って何? いつからそんな似合わない名前になったわけ? 」

「あぁ、小さい頃の翔が・・・ね。何度教えても名前覚えなくて、ある時「やっぱ覚えられねぇから、お前の名前、史郎でいいな。」とか言い出して。エネこそいつからそんな金髪美女になったわけ? 昔はもっと慎ましやかな大和撫子だったのに。」

「ほっときなさいよ。だいたい、誰かさんに殺されかけて、同じ容姿で出歩くわけ無いでしょ。・・・あっ、ねぇモニカ!」


 客の所を回っていたモニカがカウンターに帰ってきたのを見計らい声をかけると、

「あら、珍しい組み合わせね」とモニカがほほ笑み寄ってきた。


「ねぇモニカ。そこの樽開けちゃちゃってもいいのよね?」

「あら、良いことでもあったの?」

「えぇ。こちらの殿方が、好きなだけ奢ってくれるらしいから。モニカも一緒にどう?」

「はぃ!? え? 樽代僕持ちなの?」


 面食らった史郎の間抜け顔が、なんだ可笑しくて笑いがこみ上げる。


「なによ。美人の一人飲みは放っておけないんでしょ? 誘っておいてそれじゃモテないわよ。」

「だからって樽はおかしいでしょ。どんだけ飲むつもりさ。」

「あら、案外小さい男なのね。いいじゃない、付き合いなさいよ。そこらの人間じゃすぐ潰れちゃってつまらないの。付き合えないっていうなら、私の古傷について瑠衣もいれて語り合うってのでもいいけど?」

「だあぁっ! 分かったよ。でもその樽の中身二級酒でしょ? どうせ飲むなら一級酒の大樽割ってくれる? それを店にいる全員に奢る。好きなだけ飲んだらいい。それで文句ない?」


 瑠衣に過去の話をされるのは嫌なのか、史郎が大盤振る舞いを決める。


「あら、小さいって言ったこと気にしたの?」

「史郎ちゃんってば男前っ。それなら私も遠慮なくお呼ばれしちゃいましょう。今夜は楽しい一夜になりそうだわぁ~」


 満面の笑みを浮かべたモニカが躊躇無く樽を割る。

 即座に大量のグラスが用意され、突如奢られた一級酒に店中から歓喜の声がわく。


「あら、これ飲みやすいわね。」

「そ。だから調子に乗ると悪夢を見るよ。さって、どれだけの人間が生き残るか見物だね。」

「そのために奢ったの? 悪趣味。」

「人の金で飲むんだから節度は持たないと。流石にそこまで責任はとれないよ。ま、酔い覚ましくらいなら売ってあげなくもないけどね。エネも必要ならモニカから買えるよ。」

「誰が買うのよそんなもの。」

「あら、史郎ちゃんのお薬は効果が高いから買ってく人多いのよ。二日酔いを気にせずに飲めるからって店の売り上げも伸びたの~。」

「はぁ、あんたら阿漕な商売してるわね。」


 そんな話を呆れながらしていると、最初の犠牲者が倒れ出す。

 続々と犠牲者が出るのを後目に、3人の宴会は通り朝まで続いた。


 街がにぎわい出す頃、すっかり静まりかえったカウンターでエネは最後の一杯を飲み干し立ち上がる。


「帰るの?」

「えぇ。悪くはなかったわ。また奢ってくれてもいいわよ。それと、もしあんたが瑠衣に何かする様なら容赦しないからよろしく。」

「あはは。翔以外からそんな言葉を聞くとはね。愛されっ子だなぁ瑠衣ちゃんは。そして信用されてないなぁ、僕は。」


 何故か嬉しそうに頬を緩ませながら、グラスを傾ける史郎。

 そんな史郎に背を向け店を出ると、エネはそっと森の中へと消えるのだった。

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