最終章①:to be continued...
これだけ書いておきながら、実は今までずっと公開できなかったことがあります。なんとそれはこれとは別件で、漫画原作の依頼があったのです、それもほぼ同時に。
なんかこう書いてみると本当にフィクションなんじゃないかと思います。実際私も嘘だと思いました(今でも半信半疑ですが……笑)。
このエピソードではその話を書いて終わりにしようと思います。
ここまでお話したのは、KADOKAWAの新規コンテンツ開発編集課様から、新しいお話を書いてみませんか、という提案があったという話でした。それとは全く別の会社の編集者様から、とあるweb漫画(詳細は連載開始に伴い公開いたします)の原作を書いてくれませんか、というものでした。
しかもその依頼というものが、TwitterのDM。
最初に思ったのが「アヤシイ」の一言でした。正直そのweb漫画の会社は聞いたこともありませんでしたし、全く素性の知れない相手ですから。しかし、web漫画の世界ではそれなりに有名のようで、かなり手広いシェアを持っているようでした。
依頼の内容はこうです。
現在進めている、とある医療系のマンガ(テーマや世界観は既に決定している)の原作を書いてくれませんか、というもの。
すごく嬉しい話でしたし、前のお話がなければ喜んで飛びついていたと思います。
しかし、この2つは大きな違いがあります。それはKADOKAWAさんの方は1つの作品を目標としているのに対し、後半は連載を書いてくれ、という依頼です。作品を作るのなら、イメージが沸くのですが、連載となると本職もありますし、正直継続して書き続ける自信がない、というのが正直な心境でした。2つも取り掛かっては中途半端になると思い、断ることにしたのです。
妄想的に例えるならこんな感じでしょうか。
シン青年はめっぽう女性と縁が無かった。
高校生にもなり、友人が次々と付き合い始めているのにも関わらず、青年に色恋沙汰の話は全く湧いてこなかった。
興味がないわけではない。ただ縁がなかった、それに尽きる。
クラスで高嶺の花集団と言われる、美少女仲良し組がいた。青年は憧れはあるものの、毎日遠くからその集団を眺めるばかり。自分とは無縁な世界、そんな風に考えていた。
ある時その集団の1人が突然青年の前に訪れた。そしてこう告げたのだ。
「私、あなたに興味があるの。あなたのことを好きになるかはわからないけど、いい関係を作れたら、と思ってる」
青年は今にも飛び上がりそうになるのを抑えた。
一生のうちに、一度でもこんなことがあるんだろうか。好きです、と言われたわけではない。でもいいじゃないか、触れることさえ、同じ空気を吸うことさえままならないと思っていた人が、自分なんかに興味があると言ってくれたのだ。これから数日は眠れない日が続くだろう、そんなことを思っていた。
するとその一時間後。青年の横には別の女子が立っていた。
そして突然こう告げたのだ。
「ねえ、シン君。あたしね、実はあなたのことが好きなの。あたしたち付き合わない?」
その女子は高嶺の花集団には入っていない。しかし、間違いなく女子だ、そう青年がずっと憧れていた女子なのだ。その人が自分を好きだと。ここでOKすれば人生初の「カノジョ」ができるのだ。
シン青年に訪れた最初で最後の「モテ期」である。
さあ青年よ、どうするか? 高嶺の花にチャレンジして、自分にメロメロにさせてしまうか? それとも好きだと言ってくれたんだから、そちらとイチャイチャするのか? いやいやそれとも両方行っちゃうか? (卑猥な連想をさせてしまった方、申し訳ありません……)
さて、シン青年の答えは? そして展開は?
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