目でふれる

はなやぐように息をむすんで

この屋台骨やたいぼねをなでてほしい

おねがい、あなたの口であらわして

骨のかたちと、それから、あなたとの違いもね

規定きていして、不満して、だからかな、バターナイフが熱にとろける

コーヒーカップと前歯がふれあう、おたがい声を我慢がまんして

手まりのようにまるい、わたしの意識、音もね、匂いもね

りかたまった花椿はなつばき薄雲うすぐもの下で、せいを笑って、じて、それから

いつか、片割れた笑顔のさきで、吐息といきまじりのあまがみがほしいな

こんなたしかな告白じゃあ、きっとあなたは逃げてしまうよね

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る