iの手 〝アイノテ〟
ほろ苦い月明かり
ひとりになりたいと言い残し
あてもなく街をながし――めぐり――ひやかす
〝誰ひとり
時と
願いをすくわれ
感覚をうしなう
夜に認められ
月と太陽
〝自分の
それは
切るような流し目
夜は どこか嬉しそうに
いっそう
背中を無限へ落とし込む
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